ウエスタンレッドシダーって、どんなデッキ材?メリット・デメリットは?
日本で昔から使われ、歴史のある天然木のデッキ材といえば
「ウエスタンレッドシダー」です。
ウエスタンレッドシダーって、どんなデッキ材なのでしょうか?
ウエスタンレッドシダーとは
ウエスタンレッドシダーは、ヒノキ科ネズコ属の樹木で、カナダでは古来より「生命の木」と呼ばれ、トーテムポールやカヌーや住居に用いられてきました。
戦後の高度経済成長期、日本に輸入される住宅建設用の材木の多くは、カナダやアメリカなどの涼しくて乾燥している、北米地域からが中心でした。
アメリカやカナダのログハウスの写真には
木に囲まれて生活するオシャレな写真がたくさん掲載されていて
それを見た当時の日本人は彼らのウッディライフに憧れました。
それで、カナダやアメリカでウッドデッキ材としてメインだった
ウエスタンレッドシダーが、多く日本に輸入されたのです。
カナダやアメリカなどの涼しい乾燥した地域では
20年くらいもっていたウエスタンレッドシダーでしたが、
高温多湿の日本では10年前後しかもちませんでした。
ですので、作って10年程度経ったら、
新しく作り変えるのが、当時のウッドデッキ界の常識でした。
しかし20年くらい前から、赤道直下の国から輸入される
ハードウッドが登場し、お客さんのニーズに合わせて
ウッドデッキ材を選べるようになったのです。
ウエスタンレッドシダーのメリットは?
ウエスタンレッドシダーは、10年~15年の耐久性と殺菌力・防虫力をもち、反りや曲がり・割れが少なく加工しやすいため、デッキ材として世界中で人気が高いです。
どんな木でも、ウッドデッキを施工した直後は反りや曲がり・割れはないのですが、何年か経つと出てくる場合があり、それは予測不可能です。
しかし、ウエスタンレッドシダーはデッキ材として歴史と実績があるため、
他の木のように何年か経ったら反りや曲がりや割れが出るということがない
という信頼性があったため、古くから営業している工務店や大工さんは
ウエスタンレッドシダーを好んで使ってきました。
魅力の一つとして、ささくれ立たないことがあげられます。
裸足で歩いてもトゲが刺さる事がないため、
小さなお子さんがいるお宅でも安心なのです。
一番のメリットは木の色です。
ウエスタンレッドシダーの木材の色は白いので、
お客さんの希望の色に近づけることができます。
例えば、
白い色のウッドデッキが希望でしたら、白い色の保護材を塗れば白っぽくなります。
赤茶色のウッドデッキにしたければ、赤茶色の保護材を塗ればよいと言う具合に
希望の色のウッドデッキを作ることができるのです。
(但し、4~5年経つと保護材の色が褪せて、
油分もなくなり白っぽくなるので、塗り直しが必要になります。)
また、ウエスタンレッドシダーの材質は柔らかいので、
加工しやすく、どんな形のウッドデッキでも作れる
というのもメリットです。
加工しやすいということは加工賃も安く抑えることができます。
また、ウエスタンレッドシダーは元の木が太いため、
大口径の材木が切り出せることもメリットです。
ウエスタンレッドシダーのデメリットは?
~ウエスタンレッドシダーの寿命は10年~15年程度
使い勝手の良い、ウエスタンレッドシダー製のウッドデッキですが、
4~5年に一度、保護剤を塗り直すメンテンスが必要です。
定期的にメンテナンスを行えば、14~15年はもちますが、
全く手入れをしないと、傷みの進行が早まり、10年もたずに
穴が空いたり、シロアリ被害にあうケースもあります。
「保護材を自分で塗れますか?業者さんに頼まないといけませんか?」
と聞かれることがありますが、
保護材を塗る事は、技術的にはそう難しいことではありません。
ボロ雑巾に保護材の塗料を染み込ませて、
ウエスタンレッドシダーの表面を塗り込めばよいだけです。
ちなみに、ウッドデッキの色を濃くしたい人は、
何度も塗料を重ね塗りをすると色が濃くなります。
保護剤はホームセンターに売っているので、DIYがお好きな方でしたら、
家族総出で楽しみながら塗るという方法もあり、
業者さんに頼むより安くすみます。
中には4~5年といわず、1~2年おきに塗りなおす強ものもいらっしゃって、
その方のお宅のウッドデッキはいつも艶々で20年もっています。
このようにメンテナンス作業が苦にならない方には
ウエスタンレッドシダーはおすすめですが、
忙しい方にとっては、そのメンテナンスが煩わしいかもしれません。
ウエスタンレッドシダーはこんな方におすすめ
ウッドデッキの試用期間を10年~15年程度と考えておられて
保護剤を塗り直すメンテンスが苦にならない方には、
ウエスタンレッドシダーがおすすめです。
特に、お子さんの遊び場としてウッドデッキを作ろうと
考えておられる方には、ウエスタンレッドシダーで作るのがお勧めです。
木のぬくもりがあり、素足で歩いてもトゲがささらないので、
ウッドデッキの上にビニールプールを置いて水遊びをしたり、
バーベキューをしたりと、お子さんと快適なデッキライフを楽しめます。
そして、子どもさんが大きくなって、クラブ活動や友達付き合いで
家にいる時間が少なくなり、ウッドデッキを使わなくなる頃に
木の寿命を迎えるので無駄がありません。
古くなったウッドデッキは撤去して、代わりに、
蘭を育てるサンルームや、釣竿を置く部屋など、
親御さんのためのお部屋スペースを作るなどもできます。
逆に、ウッドデッキをずっと長く使いたいなら、
ノーメンテナンスでも30年もつ、ハードウッドがお勧めです。
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