プロの現場では、ウッドデッキやウッドフェンスはどのようにして作られているのでしょう?実際のウッドデッキ施工事例を見ながら、熟練職人がどんな手順で作業を行っているか作り方を覗いてみましょう。
ウッドデッキの作り方として押さえておきたい重要なポイントがたくさん。ウッドデッキをDIYでご自分で作りたいと思っていらっしゃる方、必見です!
ウッドデッキの作り方DIY: ウッドデッキの材料を決めましょう
こちらのお宅は、築10年になるウエスタンレッドシダー製のウッドデッキとウッドフェンスが古くなって腐ってきたので、新しく作り直したいというご相談です。
ソフトウッドに分類されるウエスタンレッドシダーは、4~5年に一度、保護剤を塗り直す必要があり、定期的にメンテナンスを行えば、14~15年はもちますが、全く手入れをしないと傷みの進行が早まり、10年もたずに腐って穴が空いたり、シロアリ被害にあう事があります。
ウッドデッキの材料を決める上で大切なのは「ウッドデッキを何年くらい使いたいか?」「靴を履いて歩くのか?素足で歩く場合があるのか?」「塗り直し等のメンテナンスができるか?メンテナンス不要がよいか?」という点を考えて選ぶことです。
こちらのお宅の新しいウッドデッキとウッドフェンスは、堅くて丈夫なハードウッドの中でも特に耐久性と快適性が高い「イタウバ」で作ることになりました。
イタウバの中でもパラー州産のイタウバは特に油分が豊富でしっとりしているため、全くメンテナンスをしなくても30年以上も長持ちしますし、ササクレが無くトゲが刺さる心配がないため、お子さんやペットがいるご家庭に適しています。(施工者もトゲでケガをせず安全に工事できます。)
◆ウッドデッキの材料は慎重に選びましょう
一口に「デッキ材」と言ってもその素材によって、以後のメンテナンスや快適性が大きく異なるため、単純に価格だけで決めるのはよくありません。
プラスチック樹脂でできた人工木材や、ソフトウッドとハードウッドに分類される天然木材。さらにハードウッドもイペやウリンやセランガンバツ、イタウバ、アマゾンジャラなど様々な種類があります。
それぞれのデッキ材によって使い方や耐久性・特徴が異なるので、自分が「どんなウッドデッキライフを送りたいか?」をよく考えて材料を選ぶことをおすすめします。
参考: ウッドデッキ材料の選び方~材木卸問屋がお教えする”選び方のコツ”
参考: ウッドデッキ材料やウッドフェンス材料の選び方 まとめ
ウッドデッキの作り方DIY: ウッドデッキの下には雑草対策を
古くなって傷んだウッドデッキを解体撤去処分したら、新しいウッドデッキのサイズを決めます。現場では、レベルと呼ばれる高さを精密に測量する機器を使って、地上の諸点の高低差を測ります。
上の写真は、コンクリート土間から何センチ離れているのかを計測して、床の高さを決めている様子です。こちらのお宅のウッドデッキはリビングの床の高さとほぼ同じ高さにしたいので、地面からサッシ枠の下端までの高さを測ります。高さが決まったら、ウッドデッキの大きさ(横幅・縦幅)も決めます。
ウッドデッキの概要が決まったら、基礎作りの準備を始めます。ここで重要なのは「ウッドデッキの下は雑草対策をする」という事です。
こちらのお宅はウッドデッキの下がコンクリート土間でしたので、雑草対策をせずそのままウッドデッキを作ることが出来ましたが、もし土の状態でしたら、防草シートを敷いて雑草対策をする必要があります。
◆ウッドデッキの下は必ず雑草対策をしましょう
ウッドデッキの下の雑草対策は必ず行う必要があります。地面が土の場合は、防草シートを敷いてから基礎作りに進みましょう。
雑草対策をしないでウッドデッキを作ってしまうと、床板の隙間から日光が入るので、ウッドデッキの下が雑草だらけになり、床板の隙間から伸びた草が飛び出てきてしまいます。
ウッドデッキの作り方DIY: 基礎作り~材木の取り扱いについて
直射日光を避けて保管
出荷されるまで材木たちは、涼しい倉庫で保管されているので、お客さんの手元に届いた途端、急激な直射日光に晒されると、乾燥でヒビ割れや曲がり・反りが発生する場合があります。
ハードウッドプロでは、材を大切にラップに包んで発送していますので、到着したら急激な乾燥を防ぐため、使用直前までラップを外さずに、直射日光の当たらない所でブルーシート等で覆って保管してください。
参考:「木材の取り扱いについて」
もしヒビ割れが入ってしまっても、割れが貫通していなければ強度に問題は無いので、そのまま使え心配ありませんが、曲がりや反りの場合は、施工前に発生してしまうと作るのが難しくなりますので、注意して保管してください。
ちなみにビスで留めて固定してしまえば、ウッドデッキが日光にあたっても、材木は暴れることは無いので大丈夫です。
ウッドデッキの作り方DIY: 基礎作り~土台の高さと間隔に注意
土台の天端の高さを揃える
ウッドデッキの基礎となる土台を作ります。まず、コンクリート土間の上に、土台を乗せるための束柱を並べます。土の上にウッドデッキを作る場合は、土の上に防草シートを敷いてから束石を置いて、その上に束柱を置くのですが、こちらのお庭はコンクリート土間なので、束石は不要です。
ここで注意が必要なのは、「土台の天端の高さを、全て同じにしないといけない」ということです。土台の天端の高さが同じでないとウッドデッキの床に傾斜ができてしまいます。
天端の高さを同じにする上で気をつけたいのは、材木の曲がりを考慮してどの向きに使用するかを決めるということです。
天然の木から製材される木材は、一見真っ直ぐに見えますが、どの木材も微妙に曲がっています。
天然木の材料はその曲がりの誤差を施工現場に反映させないように、材木の”通り”を見て、使用する部位ごとに向きを変えて据え付ける必要があるのです。
例えばこのウッドデッキの土台は、90mm×90mm×3,600mmと90mm×90mm×1,400mmの材木を使用しますが、材木の”通り”を見て、土台面の上下に曲がりが来ないように土台を据え付けます。(土台面の左右に曲がりが来るようにすればよいです。)
もし間違えて土台面の上下に曲がりが来るように土台を据え付けてしまうと、ウッドデッキの床板がデコボコになってしまい水平に仕上げる事ができなくなってしまいます。
また、土間コンクリートの上にウッドデッキを作る場合は、土台の天端の高さに注意が必要です。
コンクリート土間は地面が水平ではありません。雨水が溜まらないように、土間コンクリートには水勾配という傾斜がついています。その分を差し引いて束柱の高さを調整して、土台の天端を水平に作らなければならないからです。
プロはレベル(水準測量機器)を使用して水平の位置出しをしますが、個人さんは専門の機械がないと思いますので、透明の水道ホースを活用して、パスカルの原理で水平の位置出しをすると良いです。
◆土台の天端の高さは、全て同じになるように作りましょう
材木の”通り”を見て、土台面の上下に曲がりが来ないように土台を据え付けましょう。(土台面の左右に曲がりが来るようにすればよいです。)
また土間コンクリートの上にウッドデッキを作る場合は、土間コンクリートの傾斜を考慮して、水平になるよう高さを決めましょう。
床板の厚みが30mmの場合は芯々の距離を600mm以内に収める
床板の厚みが30mmの場合は、土台の芯々の距離を600mm以内に収めることが大切です。(床板の厚みが20mmの場合、芯々の距離は450~500mm以内が適切です。)
材木の中心線と中心線の間を測定することを、「芯々(しんしん)」といいますが、床板の厚みが30mmの場合、ウッドデッキの土台同士の芯々の距離は、最大600mmを越えないように作らなくてはなりません。
土台の芯々が600mmを超えて作ってしまうと、完成後ウッドデッキの床がたわむ可能性があるからです。強度を保つためには必ず600mm以内に収めましょう。
◆床板の厚みが30mmの場合、土台の芯々の距離は、600mmを越えないように作りましょう
ウッドデッキの作り方DIY: 基礎作り~土台となる材木の買い方のコツ
土台を作る上で一番知ってもらいたいのは「土台に使う材木の買い方と組み合わせ方」です。どんな長さの材木を購入するかはウッドデッキ製作の費用を左右する重要ポイントです。
こちらのお宅のウッドデッキを例にとって説明すると、このウッドデッキの幅は5mなのですが、5mの材木を使うのではなく、3.6mと1.4mの材木を組み合わせて土台を作ります。
ハードウッドのような熱帯雨林の材木は、寒い地域に生息している木に比べると、もともと曲がりくねっているもので、長くて真っ直ぐな木材は少なく、1本で長い材木は手に入りにくいのです。ですので、このように、短い物と長めの物を繋ぎ合わせて作る必要があります。
また、そのような天然木の性質上、元々うねりのある長い材木を真っ直ぐ施工するのはテクニックが必要で、熟練職人の技術がないと難しいです。ですので一般の方が作る場合は、なるべく短い材木を繋いで作った方が、真っ直ぐきれいな床板になります。このように施工の観点から言っても、短い材木を組み合わせて作る方がおすすめです。
こちらの写真をご覧ください。土台同士の繋ぎ目の位置が左右交互に振り分けて設置されていますね。これは、同じ位置に長い土台と短い土台を配置するとウッドデッキの床全体の強度が弱くなるため、強度を出すため互い違いに設置しているのです。
このように、長さの違う材木を組み合わせて繋ぐ場合は、長い・短いを揃えるのではなく、互い違いに並べたほうが強度が出ますし、床板の場合は見た目も良くなります。
トラックに積んで運んでいるのは3m以上の長い材木です。運送業者さんは、3m以上の長い材木は現場まで運んでくれないので、自分達で運送会社の営業所まで取りに行かなくてはなりません。
例えば1,500mmの材木が3本欲しい場合、4,500mmの材木を1本買って3本に切って使おうという考え方がありますが、3m以上の材木は宅配業者の営業所に取りに行かなくてはならないので、その分手間が増えます。
また材木の価格も、4,500mmを1本買うより、1,500mmを3本買った方がお安くできます。
◆1本で長い木は価格が高く配達の手間もかかるので、短い木を繋ぎ合わせて作りましょう
3m以上の材木は、短いものを組み合わせて買った方が、材木の価格が安い上、希望の場所まで配達してくれます。また、短い材木の方がうねりがなく真っ直ぐに施工しやすいです。値段も安く、施工しやすく、現場まで配達してもらえるので手間も省け、さらに森林保護にもなるという良いこと尽くめです。
一般的に工事業者は繋ぐ手間をはぶくため、5mの材木を欲しがりますが、ハードウッドには5mの長さの真っ直ぐな物はありません。スギやヒノキであればありますが、かなりの高額になります。材木は短いものほどお安くなるので、繋ぎ合わせて作ったほうが経済的です。
3m以上の材木は、幕板や笠置など、デザイン上長い物が欲しい場所では使って頂いても結構ですが、束柱や土台など直接目に触れない場所の部材の場合は、最初から短い材木を使用した方がお得です。
ウッドフェンスの作り方DIY: ウッドフェンスの基礎を作ります
柱の厚みについて
1,500mmを超える背の高いフェンスの柱に使う材木の厚みは90mm×90mmがおすすめです。
1,500mm以下のフェンスの柱は70mm×70mmがおすすめです。
柱と柱の間隔は芯々で1,000mm~1,200mm以下にすると強度が保てます。
ちなみに、フェンスの横板の厚みは20mm厚がおすすめです。12mm厚ですとたわむ可能性があります。
強度を出す
敷地の境界線に、高さ2,800mmの目隠しウッドフェンスを作ります。
このように背の高いウッドフェンスの基礎の柱は、ウッドデッキの床下から1本の木で作り強度を出します。床下と床上と分けて金具で取り付けたりすると、強風で倒れる危険性があるので、1本の木でウッドデッキの土台と一体化させてしっかり作ります。
また、柱を地面にしっかり固定するため、地中に70cmほど埋めます。
その場合、使う材木はこちらのウッドフェンスで採用しているパラー州産イタウバのように、土に埋めても腐ったりシロアリに食べられない強さのある材木でなければいけません。
ウエスタンレッドシダーやスギではシロアリの格好のエサとなるので、スギなら5年、ウエスタンレッドシダーなら7~8年、ヒノキでも10年で腐ってシロアリに食べられてしまいます。その点、耐久性の高いパラー州産のイタウバやアマゾンジャラなら、地中に埋めても30年以上長持ちします。実際ブラジルではアマゾン川のハシケや船着場で水にさらされながら30年以上使用されている実績があるので、土に埋めても大丈夫です。
「地中に埋めずに独立基礎でフェンスの柱を立てたい」又は「穴が空いたブロックに差し込んで作りたい」と仰るお客様がいらっしゃいますが、独立基礎は敷地境界との間に空間が必要なので、フェンスの設置位置が敷地境界から10cm~20cm内側にきてしまいお庭が狭くなります。また基礎代や金具代も余計にかかりますし、地中に埋めた方が強度が出るので、フェンスの柱は地中に埋めるのがおすすめです。
深さも30cm程度だと台風が来た時に必ず倒れてしまい、近隣のお宅に飛散して大事故に繋がりますので、70cmをおすすめします。
また、「既存のブロックに金物で柱を固定したい」というご相談をよく頂きます。実際そういう固定用の金物が販売されているようですが、弊社と致しましては強度の問題でおすすめしません。目隠しフェンスは風をダイレクトに受けるので、強度をよくお考えになって作って頂きたいです。
◆背の高いウッドフェンスの場合、柱は地中に深く埋め、1本木で作って強度を出しましょう
地中に埋める際の材木は、腐りにくくシロアリに強いハードウッドがおすすめです。パラー州産イタウバやアマゾンジャラ、イペ、ウリンは耐久性が高いので30年以上長持ちします。逆に、スギは5年で腐りますし、ウエスタンレッドシダーは7~8年で、ハードウッドに分類されるセランガンバツでは15年しかもたないので、できれば避けましょう。
真っ直ぐ立てる
こちらのお宅は敷地境界線にあるブロック塀に沿ってウッドフェンスの柱を立てるのですが、このブロック塀は真っ直ぐ垂直ではなかったため、ブロック塀にぴったり沿って柱を立てると傾いてしまいます。
このような場合、柱とブロック塀の間に横木を入れてクッションにして調整する事で、柱を垂直に立てることができます。
◆垂直でない塀に沿って柱を立てる場合、横木で調整して垂直にするとよい
また柱を真っ直ぐ立てるために気をつけたいのが、土台を作るのと同様に「材木の曲がりを考慮してどの向きに使用するかを決める」ことです。
こちらのウッドフェンスの柱は90mm×90mm×3,600mmの材木を使用しているのですが、天然の材木は一見真っ直ぐに見えていてもどの材木も微妙に曲がっており、その曲がりの誤差を施工現場に反映させないようにするため、材木の”通り”を見て、ウッドフェンス面の前後に曲がりが来ないように柱を据え付ける必要があります。(ウッドフェンス面の左右に曲がりが来るようにすればよいです。)
もし間違えてウッドフェンス面の前後に曲がりが来るように柱を据え付けてしまうと、ウッドフェンスが波打ってしまい垂直に仕上げる事ができなくなってしまいます。
◆ウッドフェンス面の前後に曲がりが来ないように柱を据え付けるとよい
ウッドデッキの作り方DIY: ウッドデッキの床板を張ります
床板の厚みについて
ウッドデッキの作り方/ウッドフェンスの作り方 DIY
ウッドデッキの床板に使用する材木は30mm厚がおすすめです。
体重の負荷が1枚の板のみにかかった場合、20mmですときしんだり反ったりするので、強度を考えると30mm厚がおすすめです。(20mm厚の材木は主にウッドフェンスの横板材に使われるものです。)
特に土台の芯々の距離が600mm以上700mm以下の場合は、2枚の床板に体重の負荷がかかった場合でもきしんだり反ったりするので、30mm厚あると安心です。(芯々の距離が700mmを超えると30mm厚でも強度が保てなくなります。)
現場の都合でどうしても20mm厚の材木を使いたい場合は、芯々の距離を450mm以内に収めると、強度が保てます。
目地幅は10mm前後隙間をあけて張る
土台が出来上がったら、床板を張っていきます。ちなみに床板と床板の間に挟んでいるこの板は、床板の隙間を同じ間隔(10mm)で簡単に施工するためのプロの知恵です。
技術がない方が、目地幅5mmなど短い間隔にすると均一に施工することが難しくきれいに仕上がりません。ですので10mm前後がおすすめです。
木材は夏は膨張して冬は収縮する性質がるので、隙間をあけて施工しないと、膨張した時に互いがぶつかってせり上がってしまいます。逆に収縮すると隙間が広がって割れてしまうことがあります。ですので、床板は隙間をあけて作る必要があります。隙間の幅はだいたい10mm前後あけると良いです。
◆床板は10mm前後、隙間をあけて作りましょう
ビスの頭をきれいに収める
床板にまず、細いドリルで下穴をあけます。下穴が空いたらビスを打ち込みます。
細いドリルで下穴をあける際、普通のドリルで穴をあけると、ビスを打ち込んだ時にビスの頭で穴の周りが汚くえぐれてしまいます。
それを防ぐため、下穴をあける際、ビスの頭部を沈める為の加工を行います。座掘りビットというドリルを使えば、下穴をあけながらビスの頭がきれに収まる穴が同時にあけられるので便利です。この道具は綺麗に早く施工するためのプロの道具ですが、3千円くらいで買えるのでおすすめです。
◆座掘りビットというドリルで下穴をあけるとビスの頭がきれいに収まります
3m以上の板を張る際は短い物を組み合わせて使う
このウッドデッキは、土台間の芯々の距離は、1スパン1,200mmで作っており、全部で7スパン(8,400mm)あるので、床板を3スパン(3,600mm)+2スパン(2,400mm)+2スパン(2,400mm)で張り詰めています。
デザイン的には2スパン+3スパン+2スパンもきれいに張れておすすめです。逆におすすめでない例は、7スパンを4スパン(4,800mm)+3スパン(3,600mm)で作ることです。
なぜなら4,800mmの材木は希少なので価格が高く、さらに運送会社が現場まで配達してくれないので、運送会社の営業所まで自分で取りに行かなくてはなりません。
土台作りの際の説明と同様に、価格も運送費も高くつき、真っ直ぐ施工し辛い3m以上の長い木材を使うより、短めの物を組み合わせて作る方が、簡単で綺麗に、かつ経済的に作れるのです。
また、技術に自信のない方が3m以上の材料を使う場合も、短めの物を組み合わせて使うことをおすすめします。
全ての天然木は自然の木である以上、反りや暴れの全く無い木材は存在せず、3mを超える長い木材になると多少の曲がりが出てきます。技術のある大工さんはその曲がりが目立たないように真っ直ぐ施工することが出来ますが、技術のない方には難しい作業です。
その点、短い材は曲がりや反りが目立たないので、短い材料を組み合わせて施工した方が簡単に真っ直ぐ施工することができるのです。
例)3,600mmの床板を張る場合はこちらをご参考にしてください。
◆3m以上の材木は短めの物を組み合わせた方が、費用も手間も抑えられる
3m以上の材木は価格も運賃も高い上、営業所まで取りに行かなくてはなりません。
また、3m以上の長い材木は真っ直ぐに施工するのに技術が必要なので、床板も短めの物を組み合わせて使うと、真っ直ぐ施工しやすく、費用も手間も抑えられます
床板を水平に張る
床板を水平に張るコツは、材木のゆがみが上下に出るように据え付けるということです。
天然木の材料は一見真っ直ぐに見えていますが、どの材木も微妙に曲がっているものなので、材木の”通り”を見て、ウッドデッキ面の左右に曲がりが来ないように床板を据え付ける必要があります。
土台の時は上下はダメで左右に曲がりがくるようにしましたが、床板の場合は、上下の曲がりはビスで固定するため影響が出ないのですが、左右に曲がりが出ると10mm幅の目地間隔が狂って仕上がりが汚くなります。
◆材木の”通り”を見て、ウッドデッキ面の左右に曲がりが来ないように床板を据え付ける
イタウバの特徴
手前から3枚目の青っぽい材木は、油分が特に豊富なイタウバです。このように青っぽかったり、斑点模様が多いということは、イタウバ自身に特に油分が豊富に含まれているという証拠です。油分が豊富なイタウバはその分、耐久性が高く、触るとしっとりとして気持ちの良い木肌です。
そのことをご存知の業者さんは、青っぽかったり斑点模様の多いイタウバを好んで使う方もいらっしゃいます。(それだけ欲しいと言われても困りますが・・・)
同じブラジル産のイタウバでも、パラー州産のものはこのように油分が豊富な材質ですが、マットグロッソ州産のイタウバは油分が少なく耐久性が低いので、イタウバをウッドデッキ材に使うのでしたら、パラー州産のイタウバの方が長持ちします。
◆青く見え・斑点模様が多い イタウバは特に油分が豊富
見た目よく張るコツ
天然木の木材は全て同じ色ではありません。色の濃いものや薄めのものがあります。それを踏まえての張り方のコツは、同じ色の材木を散らして張ることです。同じ色めで固めず散らすことによって、グラデーション効果で床が広く見えるからです。
また、長めの木と短めの木を組み合わせて張っていく場合は、繋ぎ目が隣同士にならないように互い違いに張っていくとよいです。見た目もきれいになりますし、強度も出ます。これを業界専門用語で「りゃんこに張る」といいます。ちなみに、今は色の違いが目立ちますが、3ヶ月ほど太陽にあたっていると全て同じシルバーグレーになり、色の違いは目立たなくなります。
◆繋ぎ目が隣同士にならないように互い違いに張っていくとよい
ウッドデッキの作り方DIY:あると便利➀ 点検口と階段をつけます
ウッドデッキの床下部分に排水桝がある場合は、このように点検口を作っておくと便利です。
この部分の床板はビスでとめていないので、排水桝の点検が必要になった際、パカッと開けて下に入ることができます。
◆排水桝がある場所には点検口を作っておくと後々便利
こちらはウッドデッキにステップを作っているところです。普通はウッドデッキの外側に飛び出す形のステップを作りますが、今回はデザイン性を優先させ、内側に切り込む形の階段にしました。
このような幅の長いステップをウッドデッキに取り付けておくと、お庭でバーベキューなどをする際に、こしかけたり、お皿やグラスを置くテーブル代わりになるので便利です。
◆幅の広いステップを作っておくと、椅子やテーブルにも使えて便利
ウッドフェンスの作り方DIY:ウッドフェンスを作ります
柱の天端の高さを揃え、笠木材を固定する
ウッドフェンスの作りこみに入ります。
このウッドフェンスは2,800mmの高さで作りますが、各柱は100mmほど長めに据え付けられているので、柱天端の高さをウッドデッキの床面から2,800mmの高さに揃える必要があります。
全ての柱の高さを測って印を付けていきますが、印を付ける際は木材の4面全てに印を付けておかないと水平に切る事ができません。
まず手ノコで切り込みを入れてから、電動丸ノコで切り落とします。但し電動ノコは熟練職人の技術が必要で、不慣れな方は大怪我をする可能性があるので、手ノコだけで作業を行った方がよいです。
また切る際は、ウッドデッキ側から奥に向かって切るのがおすすめです。側面から切ると柱の切断面が水平にならずに左右に斜めになりやすいのです。奥に向かって斜めになる分は手前の横板の影に隠れるので見えなくなるのでごまかしがききますが、左右に斜めになると見た目が悪くなります。
基礎の柱の高さが揃ったら、柱のてっぺんに笠木材をビスで固定させます。
右の写真はウッドデッキと同じ木材で、日除けを引っ掛ける梁を作っているところです。日よけシェードなどをかけられるので便利です。
◆ウッドデッキ側から奥に向かって切るとごまかしがきく
ウッドフェンスの横板を張る
ウッドフェンスの横板を張るコツは、下から順に張り上げていくのではなく、まず全体の中央(1/2)の位置に張り、次に1/4と3/4の位置に張り、次に一番下と上、そして間を埋めていくように張っていくときれいに仕上がります。(図を参照)
そうする理由は、横板材は前後左右にうねっているので、下から順に張っていくと目地間隔が狂って横目地が通らなくなってしまうからです。
◆ウッドフェンスの横板を張る順番に注意する
ウッドフェンスなら4メートルの高さまで作ることが可能
こちらのフェンスは、2,800mmもある背の高いフェンスです。お向かいの3階建てのマンションの窓からの視線を防ぐために特別に作りました。
通常の既製品のアルミ製フェンスでは、このように背の高いものを作ることはできませんが、ウッドフェンスは手作りなので、好きな高さで自由に作れるのが良いところです。水やシロアリに強いハードウッドなら、基礎の柱を地中に埋めて強度を出す地中埋設構造が可能なので、4メートルの高さまで作ることが可能です。
さらにこのウッドフェンスはハードウッドの中でも特に耐久性の高いイタウバを用いているので、ノーメンテナンスで30年以上長持ちします。
◆ウッドフェンスは高さを自由に決められる
柱を地中に埋める事ができるハードウッドで作れば、既製品のアルミフェンスでは不可能な背の高い目隠しフェンスを立てることができます。最大4mの高さまで作ることが可能。
横板の端を揃える
最後にはみ出している部分をカットします。真っ直ぐに切れるように、横板に定規になる板を仮設して、丸ノコでまとめてカットします。
端がきれいに揃いましたね。ウッドデッキを降りた芝生側にもウッドフェンスを設置します。
目隠しパネルでワンちゃんの吠え立て防止
こちらのお宅にはワンちゃんがいたので、外にいる人を見てワンちゃんが吠え立てないように、目隠しパネルを取り付けました。お隣さんを見て吠えないように、ウッドデッキ側のフェンスにも取り付けます。
この目隠しパネルはラーチ合板(屋根の下地に使う防水厚ベニア)なので、普通のベニア板より耐水性がある上、木材保護剤を塗ってあるのでさらに丈夫です。水に濡れたり乾いたりを繰り返しても20年くらいもちます。
ウッドフェンスの外側に取り付けたので、お庭の中からは目隠しパネルが見えず、見た目がよいです。
◆犬が外にいる人を見て吠えないようにしたい場合は、ラーチ合板で目隠しパネルを作るとよい
ウッドデッキの作り方DIY:あると便利➁ ベンチを作ります
ウッドデッキと同じ材木でベンチを作ります。基礎の枠組みを作ったら、座面の板を張ります。
座面の板の固定が終わったら、はみ出した端の部分を切り落として完成です。
ウッドデッキの作り方DIY: ウッドデッキとウッドフェンスが完成しました
ウッドデッキとウッドフェンスが完成しました。デッキ材にパラー州産のイタウバを使いましたので、ササクレやトゲが刺さる心配のあるイペやウリン、セランガンバツと異なり、比較的、素足で安心してウッドデッキの上を歩くことができます。安全性が重視される、お子さんやペットがいるご家庭には、イタウバは最適なデッキ材です。
安全性に加えて、メンテナンスの手間がかからないという点でも優秀です。
通常、ウッドデッキを長持ちさせるには浸透型の塗料を用いて塗り直しのメンテナンスが必要ですが、パラー州産のイタウバは木自体がもの凄く油分を含んでいる材木なので、塗り直しのメンテナンスさえ全く必要がありません。ノーメンテナンスで30年以上長持ちするので、わずらわしいメンテナンスの心配がなく、長いウッドデッキライフを楽しめます。
切り込みステップも完成しました。ステップが椅子やテーブル代わりになるので、ベンチと合わせて、お庭でバーベキューパーティなどをする際にとても便利ですね。
ウッドフェンスの高さは2,800mmもある背の高いものなので、気になっていたお向かいの3階建てのマンションからの視線が気にならなくなりました。ブロック塀やアルミフェンスですと背の高いものは圧迫感がありますが、天然木のウッドフェンスなら温かみがあるので、ナチュラルに目隠しできます。
ウッドデッキの作り方/ウッドフェンスの作り方 DIY
ハードウッドは固くて施工し辛い印象から、施工業者さんの中にはハードウッドを敬遠される方もいらっしゃいますが、施工性は木の種類によって異なります。
イタウバは下穴を開ける必要はありますが、イペやウリンに比べると柔らかめで加工性がとても良いです。
施工しやすく、ノーメンテナンスで30年以上長持ちする耐久性があり、施工中もトゲで怪我をする心配がないので、パラー州産イタウバはウッドデッキやウッドフェンスの材料として大変オススメです。
ウッドデッキの作り方/ウッドフェンスの作り方 DIY
価格の面から言っても、近ごろ供給が安定せず手に入りづらくなっていて価格が高騰傾向にあるイペやウリンに比べ、イタウバは供給や価格が安定しているのでお徳です。
また、セランガンバツは価格が安いのでよく使われていますが、ササクレやトゲが出る上、耐久年数も15年と低いのがネックです。その点パラー州産イタウバなら、耐久年数が30年以上と2倍で、価格もハードウッドプロなら、セランガンバツと同等価格以下で提供することができます。
また普通は1次問屋2次問屋などを経て、その都度マージンが上乗せされ、どんどん値段が上がりますが、弊社では現地の生産者さんと共に認可取得から伐採・製材・輸入までをトータルで行っているため、間にそのような問屋が入らないので、中間マージンを省いたお安い価格で提供することができます。
そんな、耐久性・施工性・コストパフォーマンスの全てに優れたデッキ材「イタウバ」にご興味がおありでしたら、ぜひ専門店ハードウッド・プロにご相談下さい。
◆トゲの心配が少なく、ハードウッドの中では一番素足で歩ける、ノーメンテナンスで30年以上もつ、施工しやすい。デッキ材ならパラー州産イタウバがオススメ!
Q&A~過去に頂いたご質問例/ウッドデッキの作り方について
こちらでは、ウッドデッキDIYに関して過去にご質問いただいた内容をご紹介しています。
Q.初めてDIYでウッドデッキを作ろうと思います。ハードウッドで作れるでしょうか?
A.ハードウッドはソフトウッドと比べるとかなり堅いため、全くの初心者の方には難しいと思われます。
過去にソフトウッド(スギやウエスタンレッドシダー)でお作りになられた経験のある方か、技術に自信のある方でないとおすすめできません。
Q.必要な材料の拾い出しをしてくれますか?
A.弊社では基本的に拾い出しは行っておりません。
ただし閑散期には、弊社で購入していただけるお客様のためにサービスで、一級建築士が無料で拾い出しをさせていただく場合がありますが、ご提供した本数を持って相見積もりした他社でご購入されるお客様がいらっしゃると大変悲しくなります。
弊社で拾い出しをさせて頂いたお客様は、なにとぞ弊社でご購入いただけますようお願いいたします。
Q.サンドイッチ工法で施工した方が材料代が安くあがるのですが、強度は土台工法と同じでしょうか?
A.下地材料の大引等に30mm厚の板材を縦に使用して強度を確保するサンドイッチ工法は、施工が難しいので初心者の方にはおすすめできません。
土台工法の下地材は幅が狭い場合でも70mm、通常90mmの材を下地に使用しますが、サンドイッチ工法では根太(下地材)の幅が30mmしかないために、床材を固定するビスを全ての根太の中央に打ち込む事はプロでも難しいことです。
30mm厚の根太に床板をビスで固定する際、中央に刺さらず例えば根太の端から5mmの所にビスが刺さった場合、根太が部分的に割れて固定されてしまいます。
この箇所は毎年の膨張・収縮を繰り返すことによって割れが広がり、床材を固定できなくなるためにグラグラしてきます。
早い場合は3年~5年でその症状が現れ始め、素材としては30年以上もつのに、ウッドデッキは10年程しかもたない・・ということになってしまいます。
ですので長持ちさせる強度を考えると、プロに施工をお願いする場合でも、薄い材を使ったサンドイッチ工法ではなく、太くしっかりした材を使った土台工法がおすすめです。
他社さんでは、材料価格が安いサンドイッチ工法で見積もってくる場合が多いですが、弊社ではしっかりした強度を保てる土台工法での見積もりをお出ししています。
ぱっと見の価格だけでは比較できませんので、ご注意ください。
※参考:お客様とのエピソード紹介「たまたま他社が施工したサンドイッチ工法のウッドデッキ修理をする機会があり、サンドイッチ工法の実情を知りました・・・」
Q.束柱を立てて、その上に大引を乗せ、その上に板材を張る予定です。束柱と大引を固定する方法についてですが、ビスで止めるのでしょうか?それとも金物で止めるのでしょうか?それとも他に別の良い方法が有りますか?
A.初心者の方には金物での固定がおすすめです。T型金物やジョイント金具や大引き受金物などを使用して固定してください。
Q.ビス止めしようと思っていますが、90×90と太い大引の上から、大引を貫通して束柱までしっかりと届くビスはあるのでしょうか? また長くて打ち込みが難しのではないでしょうか? (ビスの斜め打ちは私には無理です)
A.弊社の材を使用してウッドデッキを施工しておられる工務店さまにお尋ねしてみましたところ、現場では斜め打ちだそうですが、DIYでは難しいかもしれませんので、金物をご使用をおすすめ致します。
Q.現在、大引工法でデッキの製作を予定しています。ホームページには土台のサイズは90角がおすすめと書かれてありましたが、70角の材でも問題ないでしょうか。
A.土台工法なら90角がおすすめです。
ウッドデッキは下地が命です。下地がしっかりしていれば、床の張替えはいつでもできますが、下地のやり替えは大ごとです。
Q.束柱の下部だけでも、オイルステイン等で塗装すると耐久性が上がりますか?
A.オイルステインは木材に浸透させて使うため、表面に皮膜を作らないので木が呼吸できる塗装方法です。
塗料が木材に浸透することで、木材の腐食を防止する効果が期待できると言われていますが、弊社では塗料の扱いがないので、耐久性がどれぐらい上がるかはわかりかねますので、塗料メーカー様にご相談されてからご購入された方が良いかと思います。
Q.根太と柱をサザンイエローパインで組むかアマゾンジャラにするか迷っています。
A. ウッドデッキは、表面の床板よりも、目に見えない下地材のほうがより重要です。
床板の交換は比較的簡単なのですが、下地の交換は非常に困難だからです(まず下地から傷んできます)
アマゾンジャラとサザンイエローパインでは耐久性が全く異なります。アマゾンジャラは超硬質木材で、桟橋など湾岸や海岸などで多く使用されており、別名「アイアンウッド(鉄の木=腐らない木)」と言われるほど耐久性にすぐれております。根太・柱も、アマゾンジャラで製作されれば、防虫防腐の塗装の必要はございません。
デッキは下地が命です。大事な下地部分こそ高耐久性木材のアマゾンジャラを使っていただきたいと思います。下地も併せてご検討いただければ幸いです。
Q.板の厚み 20ミリと30ミリでは、使用感の違いはありますか?メリットディメリット等があれば教えてください。
A.30mmの歩いた感じは安定感抜群です。20mmでも見た目は同じようにはなりますが、歩行感は全然違います。せっかくお金をかけて作るのであれば30㎜をおすすめします。
(注)強度のためには、根太の間隔(ピッチ)にはご注意ください。弊社ではより丈夫なウッドデッキを作るには「20mmで450mm間隔/30mmで600mm間隔」を推奨しています。
Q.イタウバは塗装はしないほうがよいですか?
A.一般的にイタウバのウッドデッキを塗装される方は少ないです。天然素材の質感を長く味わっていただければと存じます。
経年変化もありますが、それを超える天然素材の良さを感じていただければ幸いです。
ご参考→Q&Aページ「管理とメンテナンスについて」
Q.耐荷重3,000/㎡以上の場合の根太ピッチを教えて下さい。
A.弊社では構造的な検討や計算は承っておりませんので、施工実績についてお知らせさせていただければと思います。
弊社のお客さまで、3500N/㎡の場合に、根太ピッチ700mmで施工(アマゾンジャラ材使用)なさった方がおられます。とはいえ、体重の負荷が1枚の板のみにかかった場合などには、もしかしたら、きしみ・たわみをお感じになるかもしれません。
ご参考としてですが、弊社ではより丈夫なウッドデッキを作るには「20mmで450mm間隔/30mmで600mm間隔」を推奨しています。
Q.デッキ下地材として、湿気がこもり易い床下にはアマゾンジャラより油分を多く含むイタウバ材の方が湿気対策として適していると考えますが如何でしょうか?
A.アマゾンジャラもイタウバもどちらの樹種も耐久性はございます。
強いて言えば、強度の面ではアマゾンジャラ、施工性ではイタウバがおすすめです。
しかし高耐久性木材といえども、天然素材であるので必ず年月と共に痛み・劣化します。
ですので、なるべく湿気のこもらない下地の構造にしていただくと良いです。(幕板数を減らす・幕板同士の間隔を広げてなるべく風通し良くする)
下地構造はなるべく風通しの良い構造でお願いいたします。
Q.イタウバ材、アマゾンジャラそれぞれの規格ですが、捻じれや曲がりは何パーセントでしょうか?
A.こちらの「Hardwood-Pro 品質基準」ページをご参照ください。
皆様にご安心して購入していただくために、一定の品質基準を設け、これを最低品質とし、常にそれ以上、もしくは他社に負けない高品質なものを常に出荷できるよう努めております。
Q.施工方法の指導や施工手順書などは、ありますか?
A.申し訳ありませんが、弊社では施工方法の指導は行っておりません。
「ウッドデッキ&ウッドフェンスの作り方~プロの現場から学ぶウッドデッキDIY」ページにて一部作り方をご紹介しておりますが、「施工手順書」は作成しておらず、施工方法のご指導も承りかねます。
ネットや本などでお調べいただき、それも含めてDIYの醍醐味として楽しんでいただければと存じます。
Q.収納テーブルを考えています。収納テーブルの施工方法のノウハウはお持ちでしょうか?
A.申し訳ありませんが、弊社では収納テーブルを含む一切の施工方法の指導は行っておりません。
Q.3600mmにあらかじめ切断してから床板張りする方がお勧めですか?それとも床張後丸鋸で端面を揃える施工方法をお勧めですか?
A.片端をまずカットして施工し、床板施工後に、最後に墨出しして一気に丸鋸で切断する方が多いです。
その後に切断面をヤスリ等、もしくは面取りして、危なくないように仕上げる方もいらっしゃいます。
Q.大引きは900mmピッチなのですが、どのくらいの厚さのものを購入するのがいいでしょうか。
A.900mmピッチでは片足で乗るとたわむ可能性があります。30mm厚でしたら600mmピッチがおすすめです。
Q.購入した材をデッキに使う場合、そのまま使えるでしょうか?或いは、両端を切り落とすなどのなんらかの整形が必要でしょうか?
A.すべての長さに対して伸びが2cm~3cm程度ついております。長いものは5cmほどのものもございます。
弊社商品はすべて、規格の長さに対して、正味その長さが使用できるように多少長めに作られています。
よってすべての長さは均一ではなく、ある程度揃ってはいますがそのままご利用される方は少ないです。
現場にてお好みの長さにカットしてご利用いただいております。
Q.デッキの場合は、板厚20mm or 30mm、どちらが適切でしょうか?厚い方が良いとは思いますが、予算もあるので。20mmでも強度としては問題ないでしょうか?
A.強度のためには、根太の間隔(ピッチ)にはご注意ください。
床板に20㎜を使われている方は多くいらっしゃいますが、強度のためには「根太の間隔(ピッチ)」にご注意ください。
弊社ではより丈夫なウッドデッキを作るには「20mmで450mm間隔/30mmで600mm間隔」を推奨しています。
下記のページがご参考になればと思います。
「ウッドデッキ&ウッドフェンスの作り方~プロの現場から学ぶウッドデッキDIY」ページ
Q.完成したイタウバのデッキの一枚に雨水がたまってしまうのですが、何か良い対処方法はありますか?
A.ウッドデッキに雨水が溜まることに関しましては、イタウバは本来、水中の使用で30年以上もつ材木ですので、水が溜まる事が原因で腐食したり強度が低くなる等のご心配はありませんので、自然に乾くのを待っていただければと存じます。
Q.デッキの色褪せについて質問ですが、退色を防ぐいい方法はありますか?何か良い手入れの方法があれば教えてください
A.経年変化に伴うシルバーグレーへの変色は、イタウバとアマゾンジャラに限らず、イペやウリン、セランガンバツなど、全てのハードウッドに共通するものであり、弊社と致しましては天然木材の「経年変化」を楽しんでいただける無塗装をおすすめしております。
退色は、「味わい」と捉えることもできますが、気になる方は塗装を行うという方法もございます。
塗料や塗装方法につきましては、塗料メーカーにお問合わせください。
デッキのメンテナンスに関しましては、こちらの「メンテナンス」ページをご参考にしていただければと思います。
Q.束石配置の間隔が、いまいち分からないです。
A.束石は大引き90×90に対して1000㎜~最大1200㎜ピッチでお作りください。
Q.床板についてですが、105mmと120mmならどちらがおすすめですか?(例えば曲がりが少ないとか、施工しやすい等)
A.施工上は幅105mm、120mm、どちらも同じです。見た目が豪華に見えるのは幅が広い方ですね。
ちなみにプロの工務店さんなどは、丈夫なウッドデッキを作るため板幅よりも板厚の方を重視しますので、20mm厚より30mm厚の方をおすすめします。
Q&A~過去に頂いたご質問例/ウッドフェンスの作り方について
こちらでは、ウッドフェンスDIYに関して過去にご質問いただいた内容をご紹介しています。
Q.柱材の基礎についでですが、HPを拝見すると70cmほど地面に埋めるとありますが、具体的にどの様にすればよいのでしょうか?
フェンスブロックを使った場合穴がテーパーしているので90角だと30cm程しか中に入らないので、使わないとなると固定をどうやっているのか教えてもらえないでしょうか?
A.弊社のサイトでご紹介しているものは、フェンスブロックは使用しておりません。
イタウバはシロアリに強いので、地面に直接埋めており、地上面はモルタルやコンクリートで固定しています。
サイトの目隠しフェンスは2,800の高さの部分があります。
フェンス単独であれば90㎝位埋めなければならなくなりますが、最後の仕上がりを見ていただくとわかりますが、デッキと接続されていたり、90角の柱の上に90角をのせ、フェンスと接続し他の方法でも強度を出していますので、埋め込みは70㎝となっています。
単独のフェンスの目安としてはフェンス柱の全長の1/3程度を地中に埋設する必要があります。
つまり、1mの柱を立てる場合は、33cm以上は地中に埋める必要があります。 2mの柱を立てる場合は倍の66cm以上ということになります。
フェンスの高さをどれぐらいにするかで、埋める長さが決まりますので、ご参考になさってください。
高さのある目隠しフェンスは柱をしっかり固定しないと、台風などで倒壊や飛散し、近隣に迷惑をかけてしまうこともあります。
DIYされるのであれば、強度を重視した方が良いです。
30cm程度しか入らないフェンスブロックのご使用はお勧めできません。
弊社ではフェンスブロックは販売しておりませんので、どうしてもフェンスブロックをご使用したい場合は、購入先やメーカーにお問い合わせをお願いいたします。
Q.支柱は1mピッチで別途建ててもらう予定です。横張りで考えておりますが、2mの材でよいでしょうか?全長15m、隙間1センチ、高さ1.2mで考えております。
A.たぶん大丈夫だと思います。
「20×105」を使っている経験上、「20×105」の横張の場合、柱ピッチは最大1000~1200mmです。(柱と柱の間にソリ止めの押さえを入れずに施工する場合)
上記から判断すると、「12×100」は薄い材料でソリやすいので、柱スパンは最大で1000mmだと思います。(もしかしたら、柱と柱の間にフェンス板がたわまないように押さえる材料が必要かもしれません)
高さ1200ですと、12×100×2100が11枚必要で、15m分ですと8スパンで11×8=88枚です。最後、1000の長さが8枚程度残りますね。大丈夫だと思います。
Q.イタウバについて質問があります。フェンスの柱に使用予定でして、穴をあけようと思っております。加工しやすいと書いてありましたが、柱を据えてから穴をあけることは簡単でしょうか。据える前にあらかじめ穴あけした方が良いでしょうか。
A.下穴は柱を立てた後にあける方がよいと思います。
通常、柱天端の位置を揃えて設置することは難しいので、長めの柱をいけ込んで最後に希望する高さに切りそろえる方法が施工しやすいです。
下穴を先に開けて設置すると、穴の位置を固定するのが非常に難しいからです。
Q.フェンスの板材は12mm厚と20mm厚とどちらがおすすめですか?
A.12mm厚の方が軽い為作りやすく価格も安いですが、強度と見栄えを考えると20mm厚がおすすめです。
12mmの場合は柱のピッチは狭くした方が良いと思われます。
Q.ウッドフェンスの支柱に使います。設置前にした方が良いメンテナンス、設置後にした方が良いメンテナンスがありましたら教えて下さい。
A.ハードウッド材は高耐久性木材ですので、特に設置前に行うべきメンテナンスはありません。
設置後のお手入れに関しましては、こちらの「メンテナンス」ページをご参考にしてください。
Q.柱が60角のアルミにアマゾンジャラを取り付けるビスは何が良いか。
A.柱が同じアマゾンジャラの場合、若井産業のデッキスレンダービスをお勧めしています。しかし柱が異素材(アルミ)ということですと、弊社からお勧めできるビスがないというのが回答になってしまいます。
アルミを主体に考えれば、鉄板用ビス(先が尖っているスクリュー型)になるのかと思いますが、アマゾンジャラに適しているとは言えません。
お伝えできることはアマゾンジャラには、必ず下穴をあけてビスを打ってほしいということでしょうか。
的確なアドバイスができず大変申し訳ございませんが、ネジをご購入される店舗または、ネジのメーカーに問い合わせていただき、適切なビスや長さをご確認後、ご購入されることをお勧めいたします。
Q.台風などによる強風を考慮すると、風が抜けるよう板間は少し開けた方が良いでしょうか?(5mm程度)隙間を開けると、風切り音がでますか?
A.目隠しフェンスを作る際は隙間を開けて作る必要があります。
10mm程度あけて施工する場合が多いようですが、少なくとも5mmは開けて施工していただきたいです。隙間が無いと板が膨張した際にはぜてしまい、フェンスが壊れてしまうからです。
風切り音につきましては調査を行ったことが無いためお答えすることができません。お役に立てずに申し訳ありません。
Q&A~過去に頂いたご質問例/その他の作り方について
Q.パーゴラを作ろうと思います。サイズは5M×3Mですが、柱4本でいけるでしょうか?耐久性を考えたらハードウッドでしょうか。
A.強度を保つためには5mの間に柱がないと危険ですので柱4本では足りません。
大変申し訳ございませんが、設計や数量の拾い出しにつきましては、万が一、本数が足りなかった場合のフォローができない為、承る事ができません。
申し訳ございません。
ハードウッドは耐久性に優れています。
パーゴラをDIYされているお客様もいらっしゃいますので、
材としては適していると思いますが、ソフトウッドに比べ、大変重いので強度等には十分気を付けて設計されることをお勧めいたします。
Q&A~過去に頂いたご質問例/価格(費用)を抑えたい
Q.費用をとにかく安く抑える方法はないでしょうか?
A.弊社では短い長さの方が価格をお安く設定しておりますので是非ご検討下さい。
短い材は長い材に比べると価格が安く施工もしやすいため、つなぎ合わせて上手く利用すると、かなりのコストダウンになります。
下記のページがご参考になればと思います。
「短尺材~上手に利用すればかなりお得」ページ
★短い材のメリット:価格が安い。真っ直ぐ施工しやすい。
在庫が豊富で欠品が少ない。
ウッドデッキの作り方DIY: DIYで作りました![お客さま施工事例]
イタウバでウッドデッキをDIYしました ~千葉県T様
今日、ウッドデッキが完成しました。
だいぶ時間がかかりましたが、晴れの日に少しずつ進めてようやく完成させることができました。材料の発送方法などはDIYの自分にはとてもいいなと思いました。
ウッドチェアやテーブルも作っていこうと思っていますので、その時にはお世話になりますのでよろしくお願いいたします。
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イタウバでウッドデッキをDIYしました ~静岡県A様
ウッドデッキが完成しました。
イメージ通りの仕上がりになり満足しています。この度は、丁寧かつ迅速な対応ありがとうございました。
完成画像を添付します。皆さまのお力になれば幸いです。
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イタウバでウッドデッキをDIYしました ~静岡県M様
先日は色々とご相談に乗って頂き、ありがとうございました。
早々に送って頂いたにも関わらず、雨などでなかなか作業が出来ず、ようやく先日完成しました。
素材もよく、数量もほぼぴったりに使うことが出来ました。
大きくはないウッドデッキですが、これからが楽しみです。うちのお犬様達も、喜んでくれてるようです。(暑くてあまり外には出ていませんが・・・汗)
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イタウバでウッドデッキをDIYしました ~滋賀県H様
アマゾンジャラでウッドフェンスをDIYしました ~滋賀県O様
きれいな材料と、しっかりした梱包でとてもよかったです。
また、機会がありましたら宜しくお願いします!
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イタウバでウッドデッキをDIYしました ~宮城県K様
変色させずに長持ちさせるためにオイルステインを塗ってから組みました。ハードウッドプロさんのおかげで良い木材が安く手に入れられたと思います。またお世話になることがあると思うのでよろしくお願いします。ウッドデッキを作りながら、後から照明付けたいとか電気配線通したいとか出てきたのでやっぱりウッドデッキを自作して良かったです。
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アマゾンジャラでウッドデッキをDIYしました ~広島県F様
しっかりと小分けにしていただいていたので一人で楽々積むことができました。キレイに軽トラ2往復でした。帰って木材の綺麗さに驚きました。曲がりも傷もほとんど無かったですよ。いい感じに出来ました。写真送りますね。
ゴールデンウィークには同僚や近所の子供達を呼んでBBQをしました。近所の方にも評判です。
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イタウバでウッドデッキをDIYしました ~石川県Y様
家族もとてもいい木とよろこんでくれました!ありがとうございました!整地し防草シート、砂利を敷き詰めた上に設置しました。塗装するか迷いましたがオスモカラーを塗りました。完成までの写真を記念にお送りします。
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お客様施工お写真ギャラリー