意外と知らない①「ウッドデッキはいつかボロくなる?」
建築業者さんにとっては「そんなの当たり前」な事柄でも、
一般ユーザーさんにとっては”目からウロコ”なことってあるんです。
お客さまはどんな事を疑問に思っているのでしょうか?
お客さまはどんな事を不安に思っているのでしょうか?
一般ユーザーさんの素朴な疑問を、こっそりお教えします。
意外と知らない「ウッドデッキの素材は色々あります」
芝生のお庭にウッドデッキ。
誰もが一度は憧れるお庭スタイルではないでしょうか。
でもウッドッデキの素材については意外とみなさんご存じないみたい。
まず、プラスチック樹脂等でできている人工物と天然木があることを説明する必要があります。
特定の素材を強く推すのではなく、公平な目で、それぞれの素材のメリット、デメリットを教えてあげてくださいね。
意外と知らない「ウッドデッキは劣化します」
人工木材(樹脂製木/合成木材)でも、
天然木材(ソフトウッド/ハードウッド)でも、
劣化の原因となるものは「太陽光」と「雨・風」です。
できたてピカピカのウッドデッキも
素材によって5年後、10年後、15年後・・・そんな変化が現れるか
きちんと説明する必要があります。
その上で、どのようにしたらその劣化を食い止められるか、
心構えと対策方法を把握していただくのは大切なことだと思います。
先々のことまで思いをめぐらしてもらうことで、
どの素材でウッドデッキを作るか、自然と答えが導き出されてくる事もあります。
意外と知らない「材料によってボロくなる様に違いが出ます」
人工木材(樹脂製木/合成木材)の場合
プラスチック系材料をもとに、木に似せて作られた工業製品「人工木材」。
カラーバリエーションが豊富で、
商品によってはカタログ価格から大幅値引き可能な商品もあったりして
お値段優先のユーザーさんに人気が高いようです。
プラスチックなので、腐りませんし、シロアリなどの害虫に食べられることはありませんが、
時が経つと、色がとんで白っぽく変色することがあります。
また古くなると、強い力が加わった時、しならずバキッと割れることがああります。
外に置きっぱなしにしていた古いポリバケツや、
洗濯物干しのプラスチックピンチがパキッと割れる、あの感じです。
ちなみに劣化ではありませんが、人工木材で作ったウッドデッキは
夏になると、火傷するほど高温になり
逆に冬は冷た過ぎるため、素足で歩くのには適していないというデメリットがあります。
また水はけが悪いため、雨が振るとデッキに水が残り、滑りやすい・・なんて事もあります。
人工木材製のウッドデッキは長持ちしますが、一生そのまま、という事は無く
時間の経過でそんな風に劣化していくことは、ご説明しておきたいですね。
天然木の場合
天然の木ですから、劣化の状況としては、腐る、シロアリ被害にあう、壊れる、です。
4~5年に1度、塗り直しのメンテナンスをきちんと行えば
ソフトハードであるウエスタンレッドシダー製のウッドデッキの場合は
10年~15年もちます。
代表的なものにイペやウリンがあるハードウッドは、
木自体が堅くて丈夫なので、腐ったりシロアリに食べられることはありませんが、
ササクレやトゲ、割れを予防するには
4~5年に1度、塗り直しのメンテナンスを行ったほうがよいです。
ちなみにハードウッドは、施工後は茶色や赤褐色等の色ですが、
雨や紫外線に当たると徐々に銀白色~灰色に変色していきます。
これは「劣化」ではなく「変化」ですので、
色が変わっても耐久性には問題ないこともご説明しておきたいですね。
意外と知らない「メンテナンスの仕方」
ウッドデッキを長持ちさせる方法は、「塗り直し」のメンテナンスです。
メンテナンスの塗料なんですけれども、2種類の塗料があって、
浸透型という塗料と増膜型という2種類の塗料があります。
浸透型というのは、塗料自身が油のようなもので、
木材の中にどんどん浸み込んでいく塗料なんですね。
増膜型というのは属にいうペンキみたいな形で木の回りに被膜を作って
中に水を入れないみたいなそういう塗料なんです。
ですから外壁塗装などは増膜型で家の中に水分を入れないという
そういう塗料を使うんですけれども、
ウッドデッキの場合はそれを使うと、ウッドデッキの材木は呼吸をしていますから、
被膜が破れてしまうんですよ。
それで、そこが雨が入る原因になって、腐ったり、シロアリが来るという事に
なってしまうので、一般的にウッドデッキの塗料は浸透型を選んでください。
ちなみにハードウッドの中には、その塗り直しのメンテナンスさえも
全く不必要なデッキ材があるってご存知ですか?
「イタウバ」というハードウッドで、
木自体がもの凄く油分を含んでいる材木なので、
この材木の場合は塗料を一切塗らずにノーメンテナンスで30年以上大丈夫です。
『メンテナンスなんて面倒くさい』というお客さまには
イタウバ製のウッドデッキをおすすめしたいですね。
イタウバの紹介
ブラジル原産のクスノキ科の植物で、
ブラジルでは古くから木橋や木造船の材料として使用されてきた。
水中で用いても30年以上はもつ最高の木材として
ヨーロッパ各地でも長く使用されている。
油成分が多く含まれているため肌触りが良く、反りや暴れ、ささくれが少ない。
耐久性と加工性のバランスがとれたオールマイティな性能を持つ。
まとめ
ウッドデッキも他建築物同様
施工後直後のきれいな状態が永遠に続くわけではありません。
いつかはボロくなる。
必要なメンテナンスをちゃんとしなければ早くボロくなる。
プロにとっては「そんなの当たり前」なことでも
意外とご存じない場合もあります。
言いにくいことかもしれませんが
現実はきちんとお客さまにご説明しておきたいですね。
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