ウッドデッキ材にウエスタンレッドシダーを用いた施工例①
ウッドデッキ材・ウッドフェンス材の定番「ウエスタンレッドシダー」。日本でも昔からウッドデッキやウッドフェンスの材料として使われています。
ウエスタンレッドシダーはヒノキ科ネズコ属の樹木で、カナダでは古来より「生命の木」と呼ばれ、トーテムポールやカヌーや住居に用いられてきました。
ウエスタンレッドシダーは、10年~15年の耐久性と殺菌力・防虫力をもち、反りや曲がり・割れが少なく加工しやすいため、デッキ材として古くから世界中で使われてきました。
ウッドデッキ材として歴史と実績があることから日本でも、古くから営業している工務店や大工さんは「安心して使えるデッキ材」として今でもウエスタンレッドシダーを好んで使われているところが多いようです。
そんなウエスタンレッドシダーで作ったウッドデッキやウッドフェンスをご紹介します!
台風で壊れたフェンスとシロアリ被害にあったウッドデッキをリフォーム
こちらのお宅は、ご主人がスチールのフェンスにラティスを縦に結びつけ、そこにツタを這わせていたのですが、フェンスの足が錆びて腐食し、台風でついに折れてしまったそうです。
背の低いフェンスに、風の影響をダイレクトに受けてしまう高さのあるものをくくり付けてしまったことに、そもそも無理があったと思われます。
ラティスとツタの重みや風が、フェンスの細い柱に相当な負荷をかけていたと思われます。
フェンスの内側にはウッドデッキがあったのですが、木が腐りシロアリに食べられていたので、ウッドデッキとウッドフェンスを新しくリフォームすることになりました。
ウエスタンレッドシダーの魅力は、木の色と加工性
こちらが完成写真です、折れたスチールのフェンスは、新しいウッドフェンスに取り替えました。こちらのウッドフェンスでしたら、もうラティスを立てかける必要はなく、ウッドフェンスに直接ツタや植物を這わせることができるので、よい目隠しになります。
シロアリ被害にあったウッドデッキは、新しいものと交換しました。ウッドデッキとウッドフェンスのデザインを揃えたので、統一感がありおしゃれな雰囲気です。
ウッドデッキとウッドフェンスもデッキ材はウエスタンレッドシダーを使いました。ウエスタンレッドシダーをこげ茶色の木材保護剤で塗装し、シックなダークブラウンに仕上げています。
ウエスタンレッドシダーの一番のメリットは木の色です。ウエスタンレッドシダーの木材の色は白いので、お客さまの希望の色に近づけることができます。
例えば、白い色のウッドデッキが希望でしたら、白い色の保護材を塗れば白っぽくなりますし、赤茶色のウッドデッキにしたければ、赤茶色の保護材を塗ればよいと言う具合に、希望の色のウッドデッキを作ることができるのです。
(但し、4~5年経つと保護材の色が褪せて、油分もなくなり白っぽくなるので、塗り直しが必要になります。)
ウエスタンレッドシダーのもう一つの魅力は、扱いやすいという点です。反りや曲がり・割れが少なく材質が柔らかいので、加工しやすく、どんな形のウッドデッキでも作れるという施工性の良さが人気です。
ただし、ウエスタンレッドシダーの寿命は10年~15年程度
作る側にとっては使い勝手の良い、ウエスタンレッドシダーですが、ウエスタンレッドシダー製のウッドデッキは、4~5年に一度、保護剤を塗り直すメンテンスが必要です。
定期的にメンテナンスを行えば、14~15年はもちますが、全く手入れをしないと、傷みの進行が早まり、10年もたずに穴が空いたり、シロアリ被害にあうケースもあります。
お手入れが苦にならないお客さまでしたらいいのですが、メンテナンスを億劫に思われるお客さまにとっては手間のかかるウッドデッキといえます。
カナダやアメリカから輸入されるウエスタンレッドシダーは、涼しく乾燥したカナダやアメリカの気候下では20年くらいもちますが、高温多湿の日本では10年前後しかもちません。
ですから以前は、ウッドデッキというものは作って10年程度経ったら新しく作り変える・・というのがウッドデッキ界の常識でしたが、赤道直下の国から輸入される「ハードウッド」が20年くらい前から登場し、お客さまのニーズに合わせてウッドデッキ材を選べるようになりました。
堅くて丈夫で、シロアリなどの虫害に強く、ノーメンテナンスで30年以上もつといわれるハードウッドは、面倒なメンテナンスの心配をせず、長くウッドデッキライフを楽しみたいというお客さまには嬉しいデッキ材です。
ウエスタンレッドシダーとハードウッドの費用はほとんど変わらない
ハードウッドに興味はあるが、ウエスタンレッドシダーに比べると高価なイメージがあり敬遠されている業者さんもいらっしゃるようですが、その認識はちょっと違います。ハードウッドは強度があるので、ウエスタンレッドシダーより少ない材料ですむからです。
ハードウッドは単純に材料単価を比べると高いと感じますが、ハードウッドは薄い材料でも強度が出るため、実際に利用する材料はソフトウッドよりも25%少なくて済みます。つまり、ハードウッドでウッドデッキを作ると、ウエスタンレッドシダーで作るよりも少ない材積で済むのです。
通常ウエスタンレッドシダーだと30ミリ厚の床材を使用しないといけないところを、ハードウッドなら20ミリ厚で済みます。
大引材や根太材の寸法も一回り小さくてすみ、それは金額に換算すると5~10%の差しかありませんので、大きく見積もっても1割弱の価格差でハードウッド材を仕入れることができます。
ウッドデッキやウッドフェンスの設計内容を同じ強度を持った材料で拾い直して見積りすれば、材料価格の差はほとんどなくなります。
例えばウッドフェンスの柱はウエスタンレッドシダーの場合、90mm×90mmの太さが必要ですが、ハードウッドなら70mm×70mmで済みますので、長さが2,700mmの柱材を使うとすると、ウエスタンレッドシダーは0.09×0.09×2.7の材積で5,250円となり、ハードウッド(アマゾンジャラ・イタウバ)の場合は0.07×0.07×2.7の材積で4,380円(ハードウッド・プロ価格)となるので、ウエスタンレッドシダーより安価となります。
ですから設計内容によっては、ウエスタンレッドシダーよりもハードウッドの方が、材料代が安くなるということも出てくるのです。
「長く使えてメンテナンスいらずのウッドデッキとウッドフェンスをお客さまにすすめたいけど、価格が合わなくて困ったな・・」という施工業者さんんがいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。高品質なウッドデッキ材を卸価格でご提供させていただきます。
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