ウッドデッキの作り方~ウッドデッキDIY
ビニールプールを置いて水遊びをしたり、家族でバーベキューをしたり、お子さんがいらっしゃるお宅でウッドデッキは大活躍。ペットの遊び場としてや、洗濯物やお布団を干す場所としてもウッドデッキがあると便利です。
30年もつといわれるハードウッドのデッキは、丈夫で長持ちな上、人工木のような色のとびもありません。木の種類によっては塗り直しの必要がなくメンテナンスフリーで、自然の温もりを長期に渡って楽しめます。
プロの現場では、ウッドデッキはどのようにして作られているのでしょう?実際のウッドデッキ施工事例を見ながら、熟練職人がどんな手順で作業を行っているか作り方を覗いてみましょう。ウッドデッキの作り方として押さえておきたい重要なポイントがたくさん。ウッドデッキをDIYでご自分で作りたいと思っていらっしゃる方、必見です!
ウッドデッキの作り方DIY: ウッドデッキの材料を決めましょう
こちらのお宅は、築10年になるウエスタンレッドシダー製のウッドデッキが古くなって腐ってきたので、新しく作り直したいというご相談です。
ソフトウッドに分類されるウエスタンレッドシダーは、4~5年に一度、保護剤を塗り直す必要があり、定期的にメンテナンスを行えば、14~15年はもちますが、全く手入れをしないと傷みの進行が早まり、10年もたずに腐って穴が空いたり、シロアリ被害にあう事があります。
ウッドデッキの材料を決める上で大切なのは「ウッドデッキを何年くらい使いたいか?」「靴を履いて歩くのか?素足で歩く場合があるのか?」「塗り直し等のメンテナンスができるか?メンテナンス不要がよいか?」という点を考えて選ぶことです。
こちらのお宅の新しいウッドデッキは、堅くて丈夫なハードウッドの中でも特に耐久性と快適性が高い「イタウバ」で作ることになりました。
イタウバの中でもパラー州産のイタウバは特に油分が豊富でしっとりしているため、全くメンテナンスをしなくても30年以上も長持ちしますし、ササクレが無くトゲが刺さる心配がないため、お子さんやペットがいるご家庭に適しています。(施工者もトゲでケガをせず安全に工事できます。)
◆ウッドデッキの材料は慎重に選びましょう
一口に「デッキ材」と言ってもその素材によって、以後のメンテナンスや快適性が大きく異なるため、単純に価格だけで決めるのはよくありません。
プラスチック樹脂でできた人工木材や、ソフトウッドとハードウッドに分類される天然木材。さらにハードウッドもイペやウリンやセランガンバツ、イタウバ、アマゾンジャラなど様々な種類があります。
それぞれのデッキ材によって使い方や耐久性・特徴が異なるので、自分が「どんなウッドデッキライフを送りたいか?」をよく考えて材料を選ぶことをおすすめします。
ウッドデッキの作り方DIY: ウッドデッキの下には雑草対策を
古くなって傷んだウッドデッキを解体撤去処分したら、新しいウッドデッキのサイズを決めます。現場では、レベルと呼ばれる高さを精密に測量する機器を使って、地上の諸点の高低差を測ります。
上の写真は、コンクリート土間から何センチ離れているのかを計測して、床の高さを決めている様子です。こちらのお宅のウッドデッキはリビングの床の高さとほぼ同じ高さにしたいので、地面からサッシ枠の下端までの高さを測ります。高さが決まったら、ウッドデッキの大きさ(横幅・縦幅)も決めます。
ウッドデッキの概要が決まったら、基礎作りの準備を始めます。ここで重要なのは「ウッドデッキの下は雑草対策をする」という事です。
こちらのお宅はウッドデッキの下がコンクリート土間でしたので、雑草対策をせずそのままウッドデッキを作ることが出来ましたが、もし土の状態でしたら、防草シートを敷いて雑草対策をする必要があります。
◆ウッドデッキの下は必ず雑草対策をしましょう
ウッドデッキの下の雑草対策は必ず行う必要があります。地面が土の場合は、防草シートを敷いてから基礎作りに進みましょう。
雑草対策をしないでウッドデッキを作ってしまうと、床板の隙間から日光が入るので、ウッドデッキの下が雑草だらけになり、床板の隙間から伸びた草が飛び出てきてしまいます。
ウッドデッキの作り方DIY: 基礎作り~材木の取り扱いについて
直射日光を避けて保管
出荷されるまで材木たちは、涼しい倉庫で保管されているので、お客さんの手元に届いた途端、急激な直射日光に晒されると、乾燥でヒビ割れや曲がり・反りが発生する場合があります。
ハードウッドプロでは、材を大切にラップに包んで発送していますので、到着したら急激な乾燥を防ぐため、使用直前までラップを外さずに、直射日光の当たらない所でブルーシート等で覆って保管してください。
参考:「ウッドデッキ用木材の取り扱いについて」
もしヒビ割れが入ってしまっても、割れが貫通していなければ強度に問題は無いので、そのまま使え心配ありませんが、曲がりや反りの場合は、施工前に発生してしまうと作るのが難しくなりますので、注意して保管してください。
ちなみにビスで留めて固定してしまえば、ウッドデッキが日光にあたっても、材木は暴れることは無いので大丈夫です。
ウッドデッキの作り方DIY: 基礎作り~土台の高さと間隔に注意
土台の天端の高さを揃える
ウッドデッキの基礎となる土台を作ります。まず、コンクリート土間の上に、土台を乗せるための束柱を並べます。土の上にウッドデッキを作る場合は、土の上に防草シートを敷いてから束石を置いて、その上に束柱を置くのですが、こちらのお庭はコンクリート土間なので、束石は不要です。
ここで注意が必要なのは、「土台の天端の高さを、全て同じにしないといけない」ということです。土台の天端の高さが同じでないとウッドデッキの床に傾斜ができてしまいます。
天端の高さを同じにする上で気をつけたいのは、材木の曲がりを考慮してどの向きに使用するかを決めるということです。
天然の木から製材される木材は、一見真っ直ぐに見えますが、どのウッドデッキ用木材も微妙に曲がっています。
天然木の材料はその曲がりの誤差を施工現場に反映させないように、材木の”通り”を見て、使用する部位ごとに向きを変えて据え付ける必要があるのです。
例えばこのウッドデッキの土台は、90mm×90mm×3,600mmと90mm×90mm×1,400mmの材木を使用しますが、材木の”通り”を見て、土台面の上下に曲がりが来ないように土台を据え付けます。(土台面の左右に曲がりが来るようにすればよいです。)
もし間違えて土台面の上下に曲がりが来るように土台を据え付けてしまうと、ウッドデッキの床板がデコボコになってしまい水平に仕上げる事ができなくなってしまいます。
また、土間コンクリートの上にウッドデッキを作る場合は、土台の天端の高さに注意が必要です。
コンクリート土間は地面が水平ではありません。雨水が溜まらないように、土間コンクリートには水勾配という傾斜がついています。その分を差し引いて束柱の高さを調整して、土台の天端を水平に作らなければならないからです。
プロはレベル(水準測量機器)を使用して水平の位置出しをしますが、個人さんは専門の機械がないと思いますので、透明の水道ホースを活用して、パスカルの原理で水平の位置出しをすると良いです。
◆土台の天端の高さは、全て同じになるように作りましょう
材木の”通り”を見て、土台面の上下に曲がりが来ないように土台を据え付けましょう。(土台面の左右に曲がりが来るようにすればよいです。)
また土間コンクリートの上にウッドデッキを作る場合は、土間コンクリートの傾斜を考慮して、水平になるよう高さを決めましょう。
床板の厚みが30mmの場合は芯々の距離を600mm以内に収める
床板の厚みが30mmの場合は、土台の芯々の距離を600mm以内に収めることが大切です。(床板の厚みが20mmの場合、芯々の距離は450~500mm以内が適切です。)
材木の中心線と中心線の間を測定することを、「芯々(しんしん)」といいますが、床板の厚みが30mmの場合、ウッドデッキの土台同士の芯々の距離は、最大600mmを越えないように作らなくてはなりません。
土台の芯々が600mmを超えて作ってしまうと、完成後ウッドデッキの床がたわむ可能性があるからです。強度を保つためには必ず600mm以内に収めましょう。
◆床板の厚みが30mmの場合、土台の芯々の距離は、600mmを越えないように作りましょう
ウッドデッキの作り方DIY: 基礎作り~土台となる材木の買い方のコツ
土台を作る上で一番知ってもらいたいのは「土台に使う材木の買い方と組み合わせ方」です。どんな長さの材木を購入するかはウッドデッキ製作の費用を左右する重要ポイントです。
こちらのお宅のウッドデッキを例にとって説明すると、このウッドデッキの幅は5mなのですが、5mの材木を使うのではなく、3.6mと1.4mの材木を組み合わせて土台を作ります。
ハードウッドのような熱帯雨林の材木は、寒い地域に生息している木に比べると、もともと曲がりくねっているもので、長くて真っ直ぐな木材は少なく、1本で長い材木は手に入りにくいのです。ですので、このように、短い物と長めの物を繋ぎ合わせて作る必要があります。
また、そのような天然木の性質上、元々うねりのある長い材木を真っ直ぐ施工するのはテクニックが必要で、熟練職人の技術がないと難しいです。ですので一般の方が作る場合は、なるべく短い材木を繋いで作った方が、真っ直ぐきれいな床板になります。このように施工の観点から言っても、短い材木を組み合わせて作る方がおすすめです。
こちらの写真をご覧ください。土台同士の繋ぎ目の位置が左右交互に振り分けて設置されていますね。これは、同じ位置に長い土台と短い土台を配置するとウッドデッキの床全体の強度が弱くなるため、強度を出すため互い違いに設置しているのです。
このように、長さの違う材木を組み合わせて繋ぐ場合は、長い・短いを揃えるのではなく、互い違いに並べたほうが強度が出ますし、床板の場合は見た目も良くなります。
トラックに積んで運んでいるのは3m以上の長い材木です。運送業者さんは、3m以上の長い材木は現場まで運んでくれないので、自分達で運送会社の営業所まで取りに行かなくてはなりません。
例えば1,500mmの材木が3本欲しい場合、4,500mmの材木を1本買って3本に切って使おうという考え方がありますが、3m以上の材木は宅配業者の営業所に取りに行かなくてはならないので、その分手間が増えます。
また材木の価格も、4,500mmを1本買うより、1,500mmを3本買った方がお安くできます。
◆1本で長い木は価格が高く配達の手間もかかるので、短い木を繋ぎ合わせて作りましょう
3m以上の材木は、短いものを組み合わせて買った方が、材木の価格が安い上、希望の場所まで配達してくれます。また、短い材木の方がうねりがなく真っ直ぐに施工しやすいです。値段も安く、施工しやすく、現場まで配達してもらえるので手間も省け、さらに森林保護にもなるという良いこと尽くめです。
一般的に工事業者は繋ぐ手間をはぶくため、5mの材木を欲しがりますが、ハードウッドには5mの長さの真っ直ぐな物はありません。スギやヒノキであればありますが、かなりの高額になります。材木は短いものほどお安くなるので、繋ぎ合わせて作ったほうが経済的です。
3m以上の材木は、幕板や笠置など、デザイン上長い物が欲しい場所では使って頂いても結構ですが、束柱や土台など直接目に触れない場所の部材の場合は、最初から短い材木を使用した方がお得です。
ウッドデッキの作り方DIY: ウッドデッキの床板を張ります
床板の厚みについて
ウッドデッキの床板に使用する材木は30mm厚がおすすめです。
体重の負荷が1枚の板のみにかかった場合、20mmですときしんだり反ったりするので、強度を考えると30mm厚がおすすめです。(20mm厚の材木は主にウッドフェンスの横板材に使われるものです。)
特に土台の芯々の距離が600mm以上700mm以下の場合は、2枚の床板に体重の負荷がかかった場合でもきしんだり反ったりするので、30mm厚あると安心です。(芯々の距離が700mmを超えると30mm厚でも強度が保てなくなります。)
現場の都合でどうしても20mm厚の材木を使いたい場合は、芯々の距離を450mm以内に収めると、強度が保てます。
目地幅は10mm前後隙間をあけて張る
土台が出来上がったら、床板を張っていきます。ちなみに床板と床板の間に挟んでいるこの板は、床板の隙間を同じ間隔(10mm)で簡単に施工するためのプロの知恵です。
技術がない方が、目地幅5mmなど短い間隔にすると均一に施工することが難しくきれいに仕上がりません。ですので10mm前後がおすすめです。
木材は夏は膨張して冬は収縮する性質がるので、隙間をあけて施工しないと、膨張した時に互いがぶつかってせり上がってしまいます。逆に収縮すると隙間が広がって割れてしまうことがあります。ですので、床板は隙間をあけて作る必要があります。隙間の幅はだいたい10mm前後あけると良いです。
◆床板は10mm前後、隙間をあけて作りましょう
ビスの頭をきれいに収める
床板にまず、細いドリルで下穴をあけます。下穴が空いたらビスを打ち込みます。
細いドリルで下穴をあける際、普通のドリルで穴をあけると、ビスを打ち込んだ時にビスの頭で穴の周りが汚くえぐれてしまいます。
それを防ぐため、下穴をあける際、ビスの頭部を沈める為の加工を行います。座掘りビットというドリルを使えば、下穴をあけながらビスの頭がきれに収まる穴が同時にあけられるので便利です。この道具は綺麗に早く施工するためのプロの道具ですが、3千円くらいで買えるのでおすすめです。
◆座掘りビットというドリルで下穴をあけるとビスの頭がきれいに収まります
3m以上の板を張る際は短い物を組み合わせて使う
このウッドデッキは、土台間の芯々の距離は、1スパン1,200mmで作っており、全部で7スパン(8,400mm)あるので、床板を3スパン(3,600mm)+2スパン(2,400mm)+2スパン(2,400mm)で張り詰めています。
デザイン的には2スパン+3スパン+2スパンもきれいに張れておすすめです。逆におすすめでない例は、7スパンを4スパン(4,800mm)+3スパン(3,600mm)で作ることです。
なぜなら4,800mmの材木は希少なので価格が高く、さらに運送会社が現場まで配達してくれないので、運送会社の営業所まで自分で取りに行かなくてはなりません。
土台作りの際の説明と同様に、価格も運送費も高くつき、真っ直ぐ施工し辛い3m以上の長い木材を使うより、短めの物を組み合わせて作る方が、簡単で綺麗に、かつ経済的に作れるのです。
また、技術に自信のない方が3m以上の材料を使う場合も、短めの物を組み合わせて使うことをおすすめします。
全ての天然木は自然の木である以上、反りや暴れの全く無い木材は存在せず、3mを超える長い木材になると多少の曲がりが出てきます。技術のある大工さんはその曲がりが目立たないように真っ直ぐ施工することが出来ますが、技術のない方には難しい作業です。
その点、短い材は曲がりや反りが目立たないので、短い材料を組み合わせて施工した方が簡単に真っ直ぐ施工することができるのです。
例)3,600mmの床板を張る場合はこちらをご参考にしてください。
◆3m以上の材木は短めの物を組み合わせた方が、費用も手間も抑えられる
3m以上の材木は価格も運賃も高い上、営業所まで取りに行かなくてはなりません。
また、3m以上の長い材木は真っ直ぐに施工するのに技術が必要なので、床板も短めの物を組み合わせて使うと、真っ直ぐ施工しやすく、費用も手間も抑えられます
床板を水平に張る
床板を水平に張るコツは、材木のゆがみが上下に出るように据え付けるということです。
天然木の材料は一見真っ直ぐに見えていますが、どの材木も微妙に曲がっているものなので、材木の”通り”を見て、ウッドデッキ面の左右に曲がりが来ないように床板を据え付ける必要があります。
土台の時は上下はダメで左右に曲がりがくるようにしましたが、床板の場合は、上下の曲がりはビスで固定するため影響が出ないのですが、左右に曲がりが出ると10mm幅の目地間隔が狂って仕上がりが汚くなります。
◆材木の”通り”を見て、ウッドデッキ面の左右に曲がりが来ないように床板を据え付ける
イタウバの特徴
手前から3枚目の青っぽい材木は、油分が特に豊富なイタウバです。このように青っぽかったり、斑点模様が多いということは、イタウバ自身に特に油分が豊富に含まれているという証拠です。油分が豊富なイタウバはその分、耐久性が高く、触るとしっとりとして気持ちの良い木肌です。
そのことをご存知の業者さんは、青っぽかったり斑点模様の多いイタウバを好んで使う方もいらっしゃいます。(それだけ欲しいと言われても困りますが・・・)
同じブラジル産のイタウバでも、パラー州産のものはこのように油分が豊富な材質ですが、マットグロッソ州産のイタウバは油分が少なく耐久性が低いので、イタウバをウッドデッキ材に使うのでしたら、パラー州産のイタウバの方が長持ちします。
◆青く見え・斑点模様が多い イタウバは特に油分が豊富
見た目よく張るコツ
天然木の木材は全て同じ色ではありません。色の濃いものや薄めのものがあります。それを踏まえての張り方のコツは、同じ色の材木を散らして張ることです。同じ色めで固めず散らすことによって、グラデーション効果で床が広く見えるからです。
また、長めの木と短めの木を組み合わせて張っていく場合は、繋ぎ目が隣同士にならないように互い違いに張っていくとよいです。見た目もきれいになりますし、強度も出ます。これを業界専門用語で「りゃんこに張る」といいます。ちなみに、今は色の違いが目立ちますが、3ヶ月ほど太陽にあたっていると全て同じシルバーグレーになり、色の違いは目立たなくなります。
◆繋ぎ目が隣同士にならないように互い違いに張っていくとよい
ウッドデッキの作り方DIY:あると便利➀ 点検口と階段をつけます
ウッドデッキの床下部分に排水桝がある場合は、このように点検口を作っておくと便利です。
この部分の床板はビスでとめていないので、排水桝の点検が必要になった際、パカッと開けて下に入ることができます。
◆排水桝がある場所には点検口を作っておくと後々便利
こちらはウッドデッキにステップを作っているところです。普通はウッドデッキの外側に飛び出す形のステップを作りますが、今回はデザイン性を優先させ、内側に切り込む形の階段にしました。
このような幅の長いステップをウッドデッキに取り付けておくと、お庭でバーベキューなどをする際に、こしかけたり、お皿やグラスを置くテーブル代わりになるので便利です。
◆幅の広いステップを作っておくと、椅子やテーブルにも使えて便利
ウッドデッキの作り方DIY:あると便利➁ ベンチを作ります
ウッドデッキと同じ材木でベンチを作ります。基礎の枠組みを作ったら、座面の板を張ります。
座面の板の固定が終わったら、はみ出した端の部分を切り落として完成です。
ウッドデッキの作り方DIY: ウッドデッキが完成しました
ウッドデッキが完成しました。デッキ材にパラー州産のイタウバを使いましたので、ササクレやトゲが刺さる心配のあるイペやウリン、セランガンバツと異なり、比較的、素足で安心してウッドデッキの上を歩くことができます。安全性が重視される、お子さんやペットがいるご家庭には、イタウバは最適なデッキ材です。
安全性に加えて、メンテナンスの手間がかからないという点でも優秀です。
通常、ウッドデッキを長持ちさせるには浸透型の塗料を用いて塗り直しのメンテナンスが必要ですが、パラー州産のイタウバは木自体がもの凄く油分を含んでいる材木なので、塗り直しのメンテナンスさえ全く必要がありません。ノーメンテナンスで30年以上長持ちするので、わずらわしいメンテナンスの心配がなく、長いウッドデッキライフを楽しめます。
切り込みステップも完成しました。ステップが椅子やテーブル代わりになるので、ベンチと合わせて、お庭でバーベキューパーティなどをする際にとても便利ですね。
高さ2,800mmと背の高いウッドフェンスも作ったので、向かいの3階建てのマンションからの視線が気にならなくなりました。ブロック塀やアルミフェンスですと背の高いものは圧迫感がありますが、天然木のウッドフェンスなら温かみがあるので、ナチュラルに目隠しできます。
ウッドデッキの作り方 DIY
ハードウッドは固くて施工し辛い印象から、施工業者さんの中にはハードウッドを敬遠される方もいらっしゃいますが、施工性は木の種類によって異なります。
イタウバは下穴を開ける必要はありますが、イペやウリンに比べると柔らかめで加工性がとても良いです。
施工しやすく、ノーメンテナンスで30年以上長持ちする耐久性があり、施工中もトゲで怪我をする心配がないので、パラー州産イタウバはウッドデッキの材料として大変オススメです。
ウッドデッキの作り方 DIY
価格の面から言っても、近ごろ供給が安定せず手に入りづらくなっていて価格が高騰傾向にあるイペやウリンに比べ、イタウバは供給や価格が安定しているのでお徳です。
また、セランガンバツは価格が安いのでよく使われていますが、ササクレやトゲが出る上、耐久年数も15年と低いのがネックです。その点パラー州産イタウバなら、耐久年数が30年以上と2倍で、価格もハードウッドプロなら、セランガンバツと同等価格以下で提供することができます。
また普通は1次問屋2次問屋などを経て、その都度マージンが上乗せされ、どんどん値段が上がりますが、弊社では現地の生産者と共に認可取得から伐採・製材・輸入までをトータルで行っているため、間にそのような問屋が入らないので、中間マージンを省いたお安い価格で提供することができます。
そんな、耐久性・施工性・コストパフォーマンスの全てに優れたデッキ材「イタウバ」にご興味がおありでしたら、ぜひ専門店ハードウッド・プロにご相談下さい。
◆トゲの心配が少なく、ハードウッドの中では一番素足で歩ける、ノーメンテナンスで30年以上もつ、施工しやすい。デッキ材ならパラー州産イタウバがオススメ!
参考: 施主支給で叶える、こだわりのオシャレな本物志向ウッドデッキ!
参考: セランガンバツと同等価格以下で買える!
Q&A~過去に頂いたご質問例/ウッドデッキの作り方について
こちらでは、ウッドデッキDIYに関して過去にご質問いただいた内容をご紹介しています。
Q.初めてDIYでウッドデッキを作ろうと思います。ハードウッドで作れるでしょうか?
A.ハードウッドはソフトウッドと比べるとかなり堅いため、全くの初心者の方には難しいと思われます。
過去にソフトウッド(スギやウエスタンレッドシダー)でお作りになられた経験のある方か、技術に自信のある方でないとおすすめできません。
Q.必要な材料の拾い出しをしてくれますか?
A.弊社では基本的に拾い出しは行っておりません。
ただし閑散期には、弊社で購入していただけるお客様のためにサービスで、一級建築士が無料で拾い出しをさせていただく場合がありますが、ご提供した本数を持って相見積もりした他社でご購入されるお客様がいらっしゃると大変悲しくなります。
弊社で拾い出しをさせて頂いたお客様は、なにとぞ弊社でご購入いただけますようお願いいたします。
Q.サンドイッチ工法で施工した方が材料代が安くあがるのですが、強度は土台工法と同じでしょうか?
A.下地材料の大引等に30mm厚の板材を縦に使用して強度を確保するサンドイッチ工法は、施工が難しいので初心者の方にはおすすめできません。
土台工法の下地材は幅が狭い場合でも70mm、通常90mmの材を下地に使用しますが、サンドイッチ工法では根太(下地材)の幅が30mmしかないために、床材を固定するビスを全ての根太の中央に打ち込む事はプロでも難しいことです。
30mm厚の根太に床板をビスで固定する際、中央に刺さらず例えば根太の端から5mmの所にビスが刺さった場合、根太が部分的に割れて固定されてしまいます。
この箇所は毎年の膨張・収縮を繰り返すことによって割れが広がり、床材を固定できなくなるためにグラグラしてきます。
早い場合は3年~5年でその症状が現れ始め、素材としては30年以上もつのに、ウッドデッキは10年程しかもたない・・ということになってしまいます。
ですので長持ちさせる強度を考えると、プロに施工をお願いする場合でも、薄い材を使ったサンドイッチ工法ではなく、太くしっかりした材を使った土台工法がおすすめです。
他社さんでは、材料価格が安いサンドイッチ工法で見積もってくる場合が多いですが、弊社ではしっかりした強度を保てる土台工法での見積もりをお出ししています。
ぱっと見の価格だけでは比較できませんので、ご注意ください。
Q.束柱を立てて、その上に大引を乗せ、その上に板材を張る予定です。束柱と大引を固定する方法についてですが、ビスで止めるのでしょうか?それとも金物で止めるのでしょうか?それとも他に別の良い方法が有りますか?
A.初心者の方には金物での固定がおすすめです。T型金物やジョイント金具や大引き受金物などを使用して固定してください。
Q.ビス止めしようと思っていますが、90×90と太い大引の上から、大引を貫通して束柱までしっかりと届くビスはあるのでしょうか? また長くて打ち込みが難しのではないでしょうか? (ビスの斜め打ちは私には無理です)
A.弊社の材を使用してウッドデッキを施工しておられる工務店さまにお尋ねしてみましたところ、現場では斜め打ちだそうですが、DIYでは難しいかもしれませんので、金物をご使用をおすすめ致します。
Q.現在、大引工法でデッキの製作を予定しています。ホームページには土台のサイズは90角がおすすめと書かれてありましたが、70角の材でも問題ないでしょうか。
A.土台工法なら90角がおすすめです。
ウッドデッキは下地が命です。下地がしっかりしていれば、床の張替えはいつでもできますが、下地のやり替えは大ごとです。
Q.束柱の下部だけでも、オイルステイン等で塗装すると耐久性が上がりますか?
A.オイルステインは木材に浸透させて使うため、表面に皮膜を作らないので木が呼吸できる塗装方法です。
塗料が木材に浸透することで、木材の腐食を防止する効果が期待できると言われていますが、弊社では塗料の扱いがないので、耐久性がどれぐらい上がるかはわかりかねますので、塗料メーカー様にご相談されてからご購入された方が良いかと思います。
Q.根太と柱をサザンイエローパインで組むかアマゾンジャラにするか迷っています。
A. ウッドデッキは、表面の床板よりも、目に見えない下地材のほうがより重要です。
床板の交換は比較的簡単なのですが、下地の交換は非常に困難だからです(まず下地から傷んできます)
アマゾンジャラとサザンイエローパインでは耐久性が全く異なります。アマゾンジャラは超硬質木材で、桟橋など湾岸や海岸などで多く使用されており、別名「アイアンウッド(鉄の木=腐らない木)」と言われるほど耐久性にすぐれております。根太・柱も、アマゾンジャラで製作されれば、防虫防腐の塗装の必要はございません。
デッキは下地が命です。大事な下地部分こそ高耐久性木材のアマゾンジャラを使っていただきたいと思います。下地も併せてご検討いただければ幸いです。
Q.板の厚み 20ミリと30ミリでは、使用感の違いはありますか?メリットディメリット等があれば教えてください。
A.30mmの歩いた感じは安定感抜群です。20mmでも見た目は同じようにはなりますが、歩行感は全然違います。せっかくお金をかけて作るのであれば30㎜をおすすめします。
(注)強度のためには、根太の間隔(ピッチ)にはご注意ください。弊社ではより丈夫なウッドデッキを作るには「20mmで450mm間隔/30mmで600mm間隔」を推奨しています。
Q.イタウバは塗装はしないほうがよいですか?
A.一般的にイタウバのウッドデッキを塗装される方は少ないです。天然素材の質感を長く味わっていただければと存じます。
経年変化もありますが、それを超える天然素材の良さを感じていただければ幸いです。
ご参考→Q&Aページ「管理とメンテナンスについて」
Q.耐荷重3,000/㎡以上の場合の根太ピッチを教えて下さい。
A.弊社では構造的な検討や計算は承っておりませんので、施工実績についてお知らせさせていただければと思います。
弊社のお客さまで、3500N/㎡の場合に、根太ピッチ700mmで施工(アマゾンジャラ材使用)なさった方がおられます。とはいえ、体重の負荷が1枚の板のみにかかった場合などには、もしかしたら、きしみ・たわみをお感じになるかもしれません。
ご参考としてですが、弊社ではより丈夫なウッドデッキを作るには「20mmで450mm間隔/30mmで600mm間隔」を推奨しています。
Q.デッキ下地材として、湿気がこもり易い床下にはアマゾンジャラより油分を多く含むイタウバ材の方が湿気対策として適していると考えますが如何でしょうか?
A.アマゾンジャラもイタウバもどちらの樹種も耐久性はございます。
強いて言えば、強度の面ではアマゾンジャラ、施工性ではイタウバがおすすめです。
しかし高耐久性木材といえども、天然素材であるので必ず年月と共に痛み・劣化します。
ですので、なるべく湿気のこもらない下地の構造にしていただくと良いです。(幕板数を減らす・幕板同士の間隔を広げてなるべく風通し良くする)
下地構造はなるべく風通しの良い構造でお願いいたします。
Q.イタウバ材、アマゾンジャラそれぞれの規格ですが、捻じれや曲がりは何パーセントでしょうか?
A.こちらの「Hardwood-Pro 品質基準」ページをご参照ください。
皆様にご安心して購入していただくために、一定の品質基準を設け、これを最低品質とし、常にそれ以上、もしくは他社に負けない高品質なものを常に出荷できるよう努めております。
Q.施工方法の指導や施工手順書などは、ありますか?
A.申し訳ありませんが、弊社では施工方法の指導は行っておりません。
「ウッドデッキ&ウッドフェンスの作り方~プロの現場から学ぶウッドデッキDIY」ページにて一部作り方をご紹介しておりますが、「施工手順書」は作成しておらず、施工方法のご指導も承りかねます。
ネットや本などでお調べいただき、それも含めてDIYの醍醐味として楽しんでいただければと存じます。
Q.収納テーブルを考えています。収納テーブルの施工方法のノウハウはお持ちでしょうか?
A.申し訳ありませんが、弊社では収納テーブルを含む一切の施工方法の指導は行っておりません。
Q.3600mmにあらかじめ切断してから床板張りする方がお勧めですか?それとも床張後丸鋸で端面を揃える施工方法をお勧めですか?
A.片端をまずカットして施工し、床板施工後に、最後に墨出しして一気に丸鋸で切断する方が多いです。
その後に切断面をヤスリ等、もしくは面取りして、危なくないように仕上げる方もいらっしゃいます。
Q.大引きは900mmピッチなのですが、どのくらいの厚さのものを購入するのがいいでしょうか。
A.900mmピッチでは片足で乗るとたわむ可能性があります。30mm厚でしたら600mmピッチがおすすめです。
Q.購入した材をデッキに使う場合、そのまま使えるでしょうか?或いは、両端を切り落とすなどのなんらかの整形が必要でしょうか?
A.すべての長さに対して伸びが2cm~3cm程度ついております。長いものは5cmほどのものもございます。
弊社商品はすべて、規格の長さに対して、正味その長さが使用できるように多少長めに作られています。
よってすべての長さは均一ではなく、ある程度揃ってはいますがそのままご利用される方は少ないです。
現場にてお好みの長さにカットしてご利用いただいております。
Q.デッキの場合は、板厚20mm or 30mm、どちらが適切でしょうか?厚い方が良いとは思いますが、予算もあるので。20mmでも強度としては問題ないでしょうか?
A.強度のためには、根太の間隔(ピッチ)にはご注意ください。
床板に20㎜を使われている方は多くいらっしゃいますが、強度のためには「根太の間隔(ピッチ)」にご注意ください。
弊社ではより丈夫なウッドデッキを作るには「20mmで450mm間隔/30mmで600mm間隔」を推奨しています。
下記のページがご参考になればと思います。
「ウッドデッキ&ウッドフェンスの作り方~プロの現場から学ぶウッドデッキDIY」ページ
Q.完成したイタウバのデッキの一枚に雨水がたまってしまうのですが、何か良い対処方法はありますか?
A.ウッドデッキに雨水が溜まることに関しましては、イタウバは本来、水中の使用で30年以上もつ材木ですので、水が溜まる事が原因で腐食したり強度が低くなる等のご心配はありませんので、自然に乾くのを待っていただければと存じます。
Q.デッキの色褪せについて質問ですが、退色を防ぐいい方法はありますか?何か良い手入れの方法があれば教えてください
A.経年変化に伴うシルバーグレーへの変色は、イタウバとアマゾンジャラに限らず、イペやウリン、セランガンバツなど、全てのハードウッドに共通するものであり、弊社と致しましては天然木材の「経年変化」を楽しんでいただける無塗装をおすすめしております。
退色は、「味わい」と捉えることもできますが、気になる方は塗装を行うという方法もございます。
塗料や塗装方法につきましては、塗料メーカーにお問合わせください。
デッキのメンテナンスに関しましては、こちらの「メンテナンス」ページをご参考にしていただければと思います。
Q.束石配置の間隔が、いまいち分からないです。
A.束石は大引き90×90に対して1000㎜~最大1200㎜ピッチでお作りください。
Q.床板についてですが、105mmと120mmならどちらがおすすめですか?(例えば曲がりが少ないとか、施工しやすい等)
A.施工上は幅105mm、120mm、どちらも同じです。見た目が豪華に見えるのは幅が広い方ですね。
ちなみにプロの工務店さんなどは、丈夫なウッドデッキを作るため板幅よりも板厚の方を重視しますので、20mm厚より30mm厚の方をおすすめします。
ウッドデッキの作り方DIY: DIYで作りました![お客さま施工事例]
受付スタッフが丁寧に対応させていただきます
WEBでお見積もり
FAXでお見積もり
まだお持ちでない方は、以下の場所からダウンロードしてください。