快適に施工していただくため、お届けした木材の取り扱い方法をご紹介します。ぜひご参考になさってください。
直射日光を避けて保管
出荷されるまで材木たちは、涼しい倉庫で保管されています。
お客さまの手元に届いた材木は急激な直射日光に晒されると、乾燥でヒビ割れや曲がり・反りが発生する場合があります。
ハードウッドプロでは、急激な乾燥から材を守るため、大切にラップに包んで発送しています。
木材が到着したら急激な乾燥を防ぐため、使用直前までラップを外さずに、直射日光の当たらない所でブルーシート等で覆って保管してください。
出荷作業は、材木の専門家が手作業で1本ずつ手にとって検品し梱包作業をしています。出荷の際に問題なかった木材が、お客様の所に届いた後、ラップを外した状態で直射日光のあたる場所に放置されていたため、曲がりや反りが発生してお困りになられるケースがまれにあります。そのような事態は、保管に気をつけることで回避できます。
「開けたらすぐに施工する」のがコツ
OK!施工してしまえば大丈夫!!
それまで涼しい倉庫で保管されていた木材が急激な乾燥を起こさないよう、ハードウッドプロでは、木材の端をラップで巻いて出荷します。(端から乾燥が起こる為)
しかしお客様側で、ラップを外した状態で日の当たる所に放置してしまうと、木材に曲がりや反りが発生する場合があります。
曲がりや反りの出た木材を真っ直ぐに施工するのは、技術のある大工さんでしたら問題ありませんが、技術の無い方にとっては難しいものなので、ラップを外して材が真っ直ぐなうちに作業するのがお勧めです。
このように、施工前の直射日光は注意が必要ですが、施工してしまえば安心です。
木材はビスでしっかり留めて固定してしまえば、ウッドデッキが直射日光にあたっても、曲がりや反りで材が暴れることは無いからです。
ヒビ割れが貫通していなければ大丈夫。強度には問題はない!
曲がりや反りの場合は、施工前に発生してしまうと作るのが難しくなるので、保管の仕方に注意が必要ですが、同じく急激な乾燥で発生することのある「ヒビ割れ」に関しては、割れが貫通していなければ強度に問題が無いので、心配ありません。そのまま施工できます。
見た目が気になるようでしたら、目立たない場所に使用するか裏返して使うなど工夫しましょう。
日本人は神経質過ぎ?
天然木材に軽度なヒビ割れはつきものです!
ハードウッドプロでは、1年に1回ブラジルのアマゾンに材木の買い付けに行くのですが、そこで聞くのは「ウッドデッキの本場であるアメリカの人は、ウッドデッキにヒビが入っても全然気にしない」という事です。
『天然の木とはこいうものである』という事をよく理解していて、天然木のそのような性質も含めて自然の素材を愛しているのだそうです。
日本のお客様は少しのヒビ割れでも心配され、交換を希望する方がよくおられます。ヒビ割れは貫通していなかれば強度に問題は無く、天然の木材にはよくみられるものなのです。
強度に問題があるような割れは問題ですが、そうでなければ、目立たない場所に使う、または裏返して使うなどして、限りある資源を大切に利用してもらいたいのです。日本のお客様に天然木の性質をもっと理解して愛用してもらいたいな・・と切に願う次第です。